イノセント・デイズ 新潮文庫

早見和真

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101206912
ISBN 10 : 4101206910
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
480p;16

内容詳細

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。日本推理作家協会賞受賞。

【著者紹介】
早見和真 : 1977(昭和52)年、神奈川県生れ。2008(平成20)年、『ひゃくはち』で作家デビュー。’15年、『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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早見先生の代表作!!と言えば作家は怒るか...

投稿日:2021/02/27 (土)

早見先生の代表作!!と言えば作家は怒るかもしれないが、それほどこの作品の持つ衝撃度は大きいと思う。文中「ひとりの男だけが、見方であり続ける」という描写があるのだが、それがわかった瞬間胸がすごく痛くなった。

みっちゃん さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 馨 さん

    読み始めたら引き込まれ一気読みでした。主役は幸乃なのに幸乃に関わった人たちのエピソードで話が進む、どこか脇役のような立ち位置。構成が上手。人が何を最も恐怖と思うかは1人1人違い、その恐怖が形成されるのには人生で関わった人全てが絡み合い、恐怖は死をも選ばせてしまう力も持つ。あの時こうしていれば。1人でも最後まで手を差しのべていれば。幸乃を求める人がいれば。そんな状況生きていれば自分もあり得ると思ったし生死も左右する存在に自分もなり得るのではと怖くなり、幸乃を取り巻く関係者たちを他人事と思えませんでした。

  • ウッディ さん

    元交際相手の妻と子供に対する放火殺人の罪で死刑判決を 受けた田中幸乃。極悪非道な犯人像を作り上げるマスコミ報道の裏で、彼女がそんな罪を犯すはずがないと信じる人がいた。。幸乃の幸せな子供時代と転落後の落差が切なく、何も求めずただ耐え忍ぶ姿が儚げだった。後半は、そんな幸乃に救いの手を差し伸べる人達の願いが届きそうで届かないことがもどかしく、頁をめくる手が止められなかった。「無実な」「無邪気な」という少しニュアンスの違う意味をもつ「イノセント」という形容詞が幸乃には最もふさわしい含蓄のあるタイトルだと思った。

  • どんふぁん さん

    2018年11月5日読了。衝撃的すぎるため、すごい勢いで読了してしまいました。幸乃ちゃんが気の毒で気の毒で終始胸が張り裂けそうでした。最後は最初のプロローグでわかってはいたけど、辛かった。

  • bunmei さん

    これほどまでに、痛く切ない人生の顛末に胸が締め付けられる思いで最後の頁を閉じました。冒頭、死刑執行の朝の様子から始まる物語。幸乃がなぜ元恋人の家に放火し、その妻と双子の子供を焼死させるような残忍極まりない凶行に及んだのか…。そこには幸乃の母の生立ちから遡り、産科医、小中学校の友人、元恋人やその友人等、様々な人の思い出と共に語られていきます。メディアで語られる幸乃とはあまりにもかけ離れた、彼女自身がずっと抱いてきた孤独との闘い、そして衝撃的な真実に、最後は涙で文字が霞みました。早見氏の展開の巧さに脱帽!

  • さばかん さん

    思ってたよりもスムーズに読めた。   多視点形式なのも良い点。    なんというか私の語彙力で言い表し難いけれども、面白かった。    面白いんだよ。とにかく。他人から見た他人の人生なんて。    人の一生なんて。こんなもん。    いいように生きれなかったなら、いいように死にたいもんだね。

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人物・団体紹介

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早見和真

小説家。1977年神奈川県生まれ。2008年「ひゃくはち」でデビュー。16年に「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞受賞、20年には「ザ・ロイヤルファミリー」でJRA賞馬事文化賞と第33回山本周五郎賞をダブル受賞

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