人間はどこまで動物か 新潮文庫

日高敏隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101164724
ISBN 10 : 410116472X
フォーマット
出版社
発行年月
2006年12月
日本
追加情報
:
16cm,238p

内容詳細

ホタルが光り、蝉が鳴き、蚊柱が立つのはなぜ?―すべて、より効率的に配偶者と出会おうとする、彼らの合理的で賢い戦略なのです。生き物は皆、生き延びて子孫を残すというのが人生の大目標。動物行動学の第一人者が、一見不思議に見える自然界の営みを、ユーモアたっぷりに解き明かします。私たち人間も、しっかり自然を見据えれば、本当の生き方が見えてくるかもしれません。

目次 : 町の音/ 琵琶湖の風/ ギフチョウ・カタクリ・カンアオイ/ 犬上川/ ショウジョウバエの季節/ 八月の黒いアゲハたち/ セミの声聞きくらべ/ 秋のチョウ/ 真冬のツチハンミョウ/ 冬の草たち〔ほか〕

【著者紹介】
日高敏隆 : 1930(昭和5)年、東京生れ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、現在は総合地球環境学研究所所長。2001(平成13)年『春の数えかた』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    タイトルだけを見て購入したので、ヒトとはいっても、ある意味では特別でも何でもなく、動物としての側面から語るものだとばかり誤解していた。その意味では期待とは違ったのだが、これはこれで楽しく読めるエッセイだった。著者の専門は昆虫の生態学のようで、したがって昆虫に関する話題が中心。モンシロチョウとアゲハチョウの生存戦略の違いや、僥倖に頼っているとしか思えない(でも、ちゃんと今まで生存している)ツチハンミョウの一生など、読んでいて興味は尽きない。著者の問いは常に「彼らは何故そんなことをするのか?」にあるのだ。

  • やすらぎ🍀 さん

    新潮社「波」への連載をまとめた本。琵琶湖周辺の生物を中心に、生体の研究、外来種から環境問題まで、幅広く記録する。…雄タヌキの家族への愛。紋白蝶と揚羽蝶のロジックの違い。滋賀県立大学に接する犬上川河口の改修計画。貴重種が生えていて棲んでいる場所は守ろう。水はたっぷり流れている。美しかったタブ林は再び根付くだろう。タヌキは野草が生えた島を往き来できるだろう。…「人間はどこまで動物か」という表現。人間は単なる動物ではないということか。道ばたに繁る草も生き物である。その問いがある限り、自然との共生は難しいだろう。

  • kinkin さん

    新潮社のPR誌『波』に猫の目草と題して連載されたエッセイ集(あとがきより)冒頭の「町の音」、そういえば朝起きてスズメの鳴き声があまり聞こえなくなったことや野良犬の吠える声、小学生の子どもたちの元気な声も。「音」に敏感になった人々が町の音を消し続けていることを知る。「ショウジョウバエの季節」や「冬の草」といった身近な自然のことや、花粉症、季節、外来生物やタヌキのことetc。どれもわかりやすくおもしろいやさしい文章だ。自分の身の回りにある自然を疑問を持って見ると面白いと思った。表紙と本文の挿絵も素敵だな。

  • 小梅 さん

    具体的な死、というものを知ってしまった唯一の生き物である人間。人間の勝手で壊してしまった自然環境を可能な限り戻す努力をしなければならないと思う。日高先生が大学の芝生も刈らずに小さな草花が生えるのを楽しみに観察していたのに、近隣の家から雑草の種が飛んでくるから手入れをしてくれって抗議されたって…人間は自分勝手な生き物であるが、他人を思いやれる生き物でもあると思うのだが(´・_・`)

  • mae.dat さん

    前作『春の数えかた』に続く日高せんせーのエッセイ集。本書のタイトルもエッセイの一つから採られていて、この事だけに特化していませんので、悪しからず。 で、感想は『春の数えかた』とさして変わらないのですが、本書ではより自然をあるがままにしておいて欲しいとの気持ちを感じました。 そして、マジか⁈って話は幾つも有りますが、『モンシロチョウとアゲハチョウ』って話は驚きがあり面白かったです。知らんかった。凄いなー。イモムシ超苦手ですが。アゲハチョウに至っては成虫も好きくないですけど。

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人物・団体紹介

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日高敏隆

1930‐2009。東京生まれ。動物行動学者。東京大学理学部動物学科卒業。学生時代は岩波書店でアルバイトをしながら、夜は大学で研究をつづけた。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学初代学長、総合地球環境学研究所所長、京都市青少年科学センター所長などを歴任。1982年に日本動物行動学会を創設し、

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