中村修二劇場

日経BP社特別取材班

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822276461
ISBN 10 : 4822276465
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
295p;19

内容詳細

日本発の青色発光ダイオード(LED)の発明が、2014年のノーベル物理学賞を受賞した。
日亜化学工業在職時に高輝度青色LEDの発明で大きな貢献をした人物が受賞者の一人、
米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授だ。
中村教授は世界有数の研究者であると同時に、日本の社会や企業のあり方に、いわゆる
青色LED裁判を通じて一石を投じてきた人物。かつての所属企業を相手取り発明対価を争った裁判は、
世の中の耳目を集めた。その鋭い舌鋒ゆえに、人物像や研究業績への誤解も少なくない。
研究者として最高の栄誉を獲得した教授は今、何を思っているのか。

本書では、教授へのインタビューと共に、地方企業の材料技術者がノーベル賞を受賞するまでの記録を
当時の報道を中心に追いかける。なるべく平易に技術にかかわらない人も読める内容に編集しつつ、
1冊読むとノーベル賞を受賞した研究内容と中村教授のイメージを総ざらいできるようにする。

【主な内容】
序文:初対面の中村修二に言ったこと
第1幕:ノーベル賞受賞で何を思う
第2幕:青色LED開発前に学んだこと
第3幕:世紀の発明、その道程
第4幕:僕が会社をやめたわけ
第5幕:僕が会社を訴えたわけ
第6幕:青色LED裁判とは、何だったのか
第7幕:私は何に負けたのか
【付録】高輝度青色LED、技術の系譜

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • それいゆ さん

    中村裁判の全容がよく解りました。地裁判決は中村が受け取るべき相当の対価を604億円と認定し、200億円の支払いを日亜化学工業に命じました。控訴審では和解が勧告され、和解額は6億円。一審判決から100分の1に減額され、中村の完敗。本人は記者会見で「日本の司法は腐っている」と言ったそうですが、高裁は落とし所をあらかじめ決めていたのでしょう。日米の司法制度の違いも改めて理解することができました。「ノーベル賞は通過点、本命はレーザー照明」だそうです。わくわくする話です。

  • Willie the Wildcat さん

    技術者としての誇り。拘りが道を拓く!”中村裁判”も、日本の技術者への問題提起。加えて、p型窒化ガリウム膜作製や、ダイオード輝度向上に至る過程の科学の意外性。日亜化学社創業者・小川氏への敬意の姿勢にも好感。いかつい表情が中村氏の印象を悪くしてるのかなぁ・・・。(笑)一方、技術者の評価。その基準と”形”。(中村氏を見込んだ)会社の投資と、成果との天秤。マスコミを含めた起業、研究への先入観の有無も検証の余地がある気がする。人材と技術の”流出”ではなく、育成と促進に焦点を当てた土壌が鍵。

  • くまこ さん

    色々な記事を編集した本ではあるがなかなか面白かった。内容からは少し外れるが報道の在り方についても考えさせられた。その意味でこの本はフェアな書き方のように思う。

  • 薦渕雅春 さん

    昨年 秋の新刊 、図書館で借りられた。中村さんの事を知ったのは 日経ビジネスの記事だった。1999年7月のものだったらしい。徳島の会社、日亜化学工業 という事と この時点で ノーベル物理学賞の有力候補 と言うので印象に残っていた。中村 氏 曰く、優れた研究者に成果を出させたかったら、放っておくのが一番。優秀な研究者は日本メーカーにも数多くいます 。でも、彼らの多くは会社からテーマを与えられている。楽だけど、それでは人と違うことはできない。本当に優れた研究成果を出すには、会社の言うことを聞いてはいけない。

  • Hajime Ito さん

    日経エレクトロニクスや日経ビジネスが窒化ガリウムの青色LED研究を"異端のエンジニア・中村修二"が"たった一人の熱狂"でものにしてみせてから日亜化学との特許係争等ノーベル賞受賞するまでの軌跡を取材し続けており、それがこの1冊にまとめられています。中村さんが実現した青色LEDがなぜ凄いかも専門誌らしくコンパクトに解説されていたし日亜化学が中村氏の言い分を聞かず最初に提訴していたなど一般には知られていない経緯も書いてあったのでとても面白く読めました。確かに田中要次主演で連続ドラマ『中村修二』、いけますよ!

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