現代小説クロニクル 1980〜1984 講談社文芸文庫

日本文藝家協会

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062902533
ISBN 10 : 4062902532
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
283p;16

内容詳細

海の臭気と耳に差した左手小指「泥海」。私小説の超克、生と死と自然の混淆「みな生きものみな死にもの」。特別料理に漂う不穏な気配「菓子祭」。変貌した町で知人宅に赴く私は…「鯊釣り」。研究室への辞表と乳房を巡る「独身病」。一個のサラリーマンと夏の夢「杞憂夢」。魚雷艇訓練所の長い一日「湾内の入江で」。僕がプールで視る禍々しい幻影「泳ぐ男―水のなかの「雨の木」」。江戸の腕利き大工が星舟で鎌倉へ「きらら姫」。現代小説四〇年を辿るシリーズ第二巻。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    この小説集で増田みず子さんの作品にはじめて触れる。『独身病』タイトルから想像できるように仕事と結婚問題と病気の間で揺れる女性の話。約40年前の作品だが、現在とどう女性の抱える生きづらさが変わっただろうと考えるとほとんど変わっていなくて、あきらめと絶望に似たものを感じてしまう。変化があるとすれば女性作家が増えて、書かれるものがもうちょっと性に対してオープンになったくらいか。女性側の意識が変わっても、肝心の社会と男性がなぁ……うーん。増田さんのほかの作品に興味がわきました。

  • ぽち さん

    わたしの気分がそう読ませたのかもなのだがエクスペリメンタルな悪文野間宏、期待を超えた最高no.1藤枝静男ですら露払いだった、圧倒的大江健三郎。りっしんべんのせいとしをえげつなくえがく、しかもこれ私小説かモダンを超克するのか、まあまあえげつなく読みづらいけど大江を読まずに死ななくて儲けた

  • 仮ッ子 さん

    大江健三郎「泳ぐ男」が強烈だった。露出狂の変態三十路強姦女が殺害される話。ショッキングさがこの小説群の中にあってあまりに異色。悪夢見そう。他の小説もそれぞれ良かったはずなのに、「泳ぐ男」にしてみてもなにか作家の伝えたいことはあるだろうに、表面的な部分でしか捉えられない。己の俗物的なとこ突きつけられた感。嫌な気分だけど、それが文学の仕事なのかもと思う。

  • giant_nobita さん

    今巻では藤枝静男の変な小説や、吉村昭のよくできたお話や、吉行淳之介の神経質な描写が印象に残った。大江健三郎の「泳ぐ男」は誰かの犠牲によって救われた人間の脆さという主題を、妄想的な探偵小説として仕立てていてユニークだった。水泳選手「玉利君」を誘惑していたアラサーOLが「僕」と同じ大学(東大)出の教師によって強姦され殺されるという事件を、語り手の「僕」は、玉利君を守るために教師が犠牲となったのだと解釈することで、玉利君に罪を負わせつつ、贖罪しようとする。奇妙である意味酷薄な「僕」の意識が読みどころだろう。

  • 押さない さん

    大江の性描写は相変わらずエロくはないなあどこか後ろ暗くじめっとしてて何か悪いものを見ているぞ気分にさせられる。好きです

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