新藤晴一 (Porno Graffitti)

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時の尾

新藤晴一 (Porno Graffitti)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344018211
ISBN 10 : 4344018214
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
追加情報
:
20cm,273p

商品説明

『ミュージシャンを志すより前に、作家になりたかった。』
ファン待望!絶大な人気を誇るロックバンド、ポルノグラフィティ・新藤晴一の処女作。喪失から始まる、少年の再生と成長を描いた青春小説。

「ただ生きていればよいのではない。その先の何かのために生きているのではないのか?」
20年に及ぶ内戦が残したのは、かつて東洋の真珠とうたわれた街の残骸と、多くの難民、そして孤児だった――。少年・ヤナギは売春婦のボディ・ガードとして雇われている。元少年兵の経歴を持ち、その細くて小柄な見た目とは裏腹に、人を傷つけることにいっさい恐れを持たないヤナギは、売春宿のなかでも、歓楽街一と謳われる女・ユリのボディガードを命じられていた。ヤナギは売春宿で働き、かつて戦場に出ていた少年兵の集まる自治区・旧市街地の道端で、同じ経歴のトモヲという少年と暮らしている。ただ、生きるために食べ物と仕事を求めているかのように見えるヤナギだが、実は秘められたある目的を持っていた。喪失から始まる、少年の再生と成長を描いた青春小説。

内容詳細

20年に及ぶ内戦が残したのは、荒れ果てた街なみと、多くの難民、そして孤児だった―。ヤナギは、元少年兵たちの集まる自治区の片隅で暮している。小柄で細身な見た目に反し、戦場での経験から人を傷つけることに一切躊躇いを持たない彼は、歓楽街で売春婦のボディガードとして雇われていた。一杯の粥を仲間と分け合い、麻袋を被って眠る日々。生き延びることしか望めない場所にいても、ヤナギには、決して忘れられない人がいた。

【著者紹介】
新藤晴一 : 1974年広島県生まれ。ロックバンド・ポルノグラフィティのギタリスト。99年『アポロ』でメジャーデビュー後、「ミュージック・アワー」「サウダージ」とヒット曲を連発、一躍トップアーティストの仲間入りを果たす。2009年には初の東京ドームライブを大成功させた。今年10年には8枚目のアルバム『TRIGGER』でオリコン・アルバムチャート週間1位を獲得。ポルノグラフィティとして発表するシングル曲の多くの作詞を手掛けるほか、他のミュージシャンへ詞の提供も積極的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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新藤晴一さんの頭の中をのぞけているような...

投稿日:2021/04/08 (木)

新藤晴一さんの頭の中をのぞけているような物語。 晴一さんの詩がロマンチックで好きだが、この小説にも晴一さんのロマンチックな部分が垣間みれてファンにとっては最高な一冊。

はる さん | 千葉県 | 不明

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ポルノグラフィティの曲の世界観が、物語全...

投稿日:2010/05/24 (月)

ポルノグラフィティの曲の世界観が、物語全体に広がってます(*^_^*)一気に読んでしまいましたっ。

∠みっすー さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 紫伊 さん

    久しぶりに再読して思ったのはこれは作者の好きな世界観と物が詰まっているのではないかということ。内戦で生き残った元少年兵のヤナギ、友人トモヲ。娼婦として生きるユリ、そして寂れた街で生きる人たち。それぞれ暗い過去がありどこか淡々とした印象。でも大切なもの、手放したくないものは確かに在って。それを掴もうとする少年とその姿に感銘された彼女が印象的だった。好きなのは徐々にバイクが出来ていくところ。それは祈りにも近かったのかもしれない。ラストの爽快感も気持ちよい。

  • きき さん

    ポルノグラフィティ・晴一さんの処女作。内戦直後の荒廃した街で暮らす元少年兵・ヤナギが主人公の物語は、どこか「カルマの坂」の世界観を思い浮かべる。晴一さんらしい言葉の並べ方は痛々しい現実と艶かしい幻想を混ざり合わせ、混沌とした雰囲気をくっきりと描いている。幼い頃に別れた姉との再会を胸に生きるヤナギの日々は必死さも無くただ諦めが入り混じった陰鬱としたもの。それは彼を取り巻く人々も同じなのだけど、段々ヤナギすらも気付かない内に、彼が周囲に「生きる意味」をもたらし、細やかに、でも確実に活気付く様子が不思議だった。

  • 紫伊 さん

    芸能人などが書かれた本は作家には勝てないのではないかという偏見があり、敬遠しがちだったのですが、ポルノグラフィティの晴一さんの作詞がすきなので手を出してみました。好きな世界観の一冊でした。戦後、戦争の傷跡を抱える少年少女たちが主人公で大人のようには順応できずあがく姿が切なかったです。何人かの目線で描かれ、それぞれの目に映る世界はどれもつらい世界でした。しかし、その世界で生き抜く姿はかっこよく、物語の勢いと一緒に一気に読んでしまいました。いろいろな方が言われていますが「カルマの坂」の世界観に似ているなぁと思

  • 奏 さん

    ★★★★☆《見る、でも、見ない、でもなく、存在から目を背ける。》長い紛争が終わり、売春婦のボディーガードをしている元少年兵・ヤナギ。旧市街の隅で貧しく暮らす彼には、忘れられない人がいたー ポルノグラフィティ新藤さんのデビュー作。薦められて読みました。句読点が多かったりして読みづらい部分もあったけど、慣れてきてからは引きこまれた。カルマの坂とリンクするところもあって、歌詞との違いを楽しめました。それぞれが、しっかりと明るい未来を手にしているといいな。

  • 紫苑@低浮上 さん

    上手いとは言えないけどやっぱり晴一さんは筋金入りの春樹チルドレンだなぁと思う。好きな作家に村上さんと伊坂さんを挙げるぐらいだから無理もないな。最初はあらすじだけ見て「カルマの坂」?と思ったが実際読んだらカフェイレで本人が言ってた通りあれとは違った。本よりは歌詞やブログの言葉の方が好き、かも知れない。本になると何故かどうしても文章の齟齬を一々探して重箱の隅をつついて粗探ししてしまうから。でもゴーストライター使ってない証拠ですね。

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