渡辺玲子・加藤知子・寺嶋陸也が放つ音の煌き
ソニトゥス・ヴィターリス(Sonitus Vitalis)とは「生きとし生けるものの立てる音」 といった意味。この世に鳴る全ての音、あるいは人間に聴こえない音、そして音楽として聴こえてくる音、それら全てを指します。
渡辺玲子・加藤知子・寺嶋陸也が放つ音の煌きとアンサンブルの妙技が光る、新実徳英渾身のヴァイオリン作品集。(CAMERATA)
【収録情報】
新実徳英:
1. ソニトゥス・ヴィターリスI−ヴァイオリンとピアノのための
2. ソニトゥス・ヴィターリスII−ヴァイオリンとピアノのための
3. ソニトゥス・ヴィターリスIII−ヴァイオリン独奏のための
4. ソニトゥス・ヴィターリスIV−ヴァイオリンとピアノのための
5. ソニトゥス・ヴィターリスV−ヴァイオリンとピアノのための
6. 2台のヴァイオリンのための『舞踊組曲−I love Lucy』:I. サンセット・ブルース
7. 2台のヴァイオリンのための『舞踊組曲−I love Lucy』:II. 風のワルツ
8. 2台のヴァイオリンのための『舞踊組曲−I love Lucy』:III. ルーシーのタンゴ
渡辺玲子(ヴァイオリン)
加藤知子(ヴァイオリン:6-8)
寺嶋陸也(ピアノ:1,2,4,5)
録音:2011年9月/東京(ライヴ録音)
【渡辺玲子(ヴァイオリン)】
超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性と幅広いレパートリーで、世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。これまでにワシントン・ナショナル交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、セントルイス交響楽団、ヴァンクーヴァー交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BCC交響楽団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、バンベルク交響楽団、NHK交響楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団などと共演。中でもシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレ、サンクトペテルブルク交響楽団との共演はCDもリリースされ、大好評を博した。2012年6月無伴奏CD『SOLO』をリリース、翌7月には無伴奏リサイタルを行い成功を収めた。
2005年第35回エクソン・モービル音楽賞奨励賞受賞。ニューヨーク在住。使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。秋田の国際教養大学特任教授(秋学期)。(CAMERATA)
1本ないし2本のヴァイオリン、そしてピアノの作り出す音の世界が、これほどまでにリアルで生々しい肉体性をもって迫ってくるとは驚きだ。その音たちは、まるで語りかけるように訴えるように濃密である。作品がそうなのか、演奏がそうなのか。多分そのどちらもそうなのであろう。(教)(CDジャーナル データベースより)