「子供を殺してください」という親たち 新潮文庫

押川剛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101267616
ISBN 10 : 4101267618
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
304p;16

内容詳細

自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には、万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。

目次 : 第1章 ドキュメント/ 第2章 「子供を殺してください」という親たち/ 第3章 最悪なケースほどシャットアウト/ 第4章 精神保健福祉法が改正されて/ 第5章 日本の精神保健分野のこれから/ 第6章 家族にできること、すべきこと

【著者紹介】
押川剛 : 1968(昭和43)年、福岡県生れ。専修大学中退。’92(平成4)年、トキワ警備(現・トキワ精神保健事務所)を創業。’96年より精神障害者移送サービスに業務を集中。強制拘束を否定し、対話と説得によって患者を医療につなげるスタイルを確立。これまでに移送した患者は1000人を超える。2002年、自立・更生支援施設「本気塾」を設立。またジャーナリストとしてもTVの報道番組や論壇誌等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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タイトルは衝撃的だが、実際に起こっている...

投稿日:2021/03/10 (水)

タイトルは衝撃的だが、実際に起こっている問題でありどこにでも起こりうる問題と感じさせられる。家族だからといって解決できるものとそうでないものとがある。本書で取り上げられるケースは解決が困難と思うものもあるが、解決のため日々試行錯誤する人がいることを知ることが重要に感じた。

ひとひらひ さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    著者は「精神障碍者移送サーヴィス」の会社を営む。一般にはあまりなじみがないのだが、家族と病院とを繋ぐ役割を果たしており、局外から見る立場にあるようだ。タイトルは衝撃的なようだが、内容的には想像の範疇をそれほど超えるものではない。第1章ではいくつかの事例を紹介し、以下では分析、そして法改正と今後の展望を語る。ここに語られていることは、確かに著者も言うように社会の反映でもあるだろう。そうしてみると、現代社会が抱える病巣は深く、しかもその裾野は広い。この人の文体になじめなかったために意を十分にくみ取れなかった。

  • 三代目 びあだいまおう さん

    タイトル自体ひたすら重い。これは精神疾患や依存症で家庭内を崩壊されてる家族の、親の、子供の叫びか。著者はそうした家族の叫びに耳を傾け精神医療に繋ぐ架け橋を努める。私は驚愕し、そして感謝した。こんな家庭があるのだという真実と、我が家の平凡すぎる幸せな今に!批判を恐れず言うと、ご家庭内で暴力や引きこもりの子供に困る、親戚や知人でそうした悩みがある方には一読の価値がある。崩壊家庭の実例から法的·医療の限界、そして家族ができることすべきことの著者主観が述べられます!多く共感しました。改めて我が家族有り難う‼️🙇

  • yoshida さん

    著者は「精神障害者移送サービス」を営んでいる。具体的には精神疾患があり、家族も限界となっている人物を病院へ橋渡しすると言おうか。様々な問題が浮き彫りになり考えさせられる。成人した子が精神を病み、親や周囲に危害を加える。そこにはパーソナリティ障害もあるが、原点は親子関係にあろう。歪んだ愛情やいびつな家族関係。そもそも親が問題を抱えている場合もある。他方、医療では病院から在宅への流れにより、入院は3ヶ月迄となる。薬物依存や重度の疾患が3ヶ月で治まるケースは少ない。悲しいが刑事事件が起きる可能性もある。様々な

  • ケイ さん

    精神障害者移送サービスという仕事を生業としている著者が、仕事を通じ、タイトルにあるような事を呟くを得ない状況に追い込まれた親や家族の肉体的・精神的・金銭的疲弊や、行政・福祉・医療機関の問題を記したもの。彼の書く問題はその通りであるが、彼は医療や福祉関係者ではないし、彼の行う業務は企業活動である事を思うと、なんとも。読むんじゃなかったな。『私に言わせれば…』と言うスタイルで語る人は、私は信頼できないのだ。嫌悪ということではなく。

  • 扉のこちら側 さん

    2016年359冊め。「衝撃的なタイトル」という感想を目にするが、実際私もよく言われるセリフである。法や精神科医療業界の暗部をよく調べて書かれている点について評価する。しかし本文中に何度も出てくる『グレーゾーン』が象徴するように、患者だけではなく著者達の活動自体が現在の日本においては未だ『グレーゾーン』にある。精神疾患の患者の医療機関への移送は、精神保健福祉法で定める通り都道府県が責任を負うべきことである。対応しきれない現状から、民間の著者らのビジネスが生まれる。(続

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押川剛

1968(昭和43)年、福岡県生れ。専修大学中退。’92(平成4)年、トキワ警備(現・トキワ精神保健事務所)を創業。’96年より精神障害者移送サービスに業務を集中。強制拘束を否定し、対話と説得によって患者を医療につなげるスタイルを確立。これまでに移送した患者は1000人を超え、2002年以降は、自立

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