釈迢空歌集 岩波文庫

折口信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003118634
ISBN 10 : 4003118634
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,356p

内容詳細

民俗学者折口信夫のもう一つの顔、歌人釈迢空。両者は一にして二ならず。生涯歌に憑かれた詩人は、古代のいぶきを山に、海に、旅に感受し、みずからの息づきとした。「永久なるものを我は頼むなり」―幽明にひそむ生の躍動は、永遠の命へと読む人をいざなう。

目次 : 海やまのあひだ/ 春のことぶれ/ 水の上/ 遠やまひこ/ 天地に宣る/ 倭をぐな/ 短歌拾遺

(「BOOK」データベースより)

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    民俗学者、折口信夫は歌人、釈迢空としても活躍していた。彼の詠んでみると、短歌はとても伸びやかなリズムに包まれている。また、口ずさめば、釈迢空が見ただろう風景がまざまざと浮かんでくる。限られた語数の中で日常にある心地よいリズムを崩さずにその時の空気を感じさせられる短歌ってあるのだな・・・。そして蜑について詠んだ句が観察を超えて最早、エロティシズムに溢れているように感じられた。

  • 井月 奎(いづき けい) さん

    釈迢空(折口信夫)の歌には本能に似て異なる欲が香るものがある。それは彼が人の神性をむしろ根源的な願いや欲求に見ているからではないか?そして同時に存在の朧なこと、その孤独を多く歌う。それは心があり、言葉があるからこそ断絶してしまうことへの恐れと慄きのあらわれではないか?釈迢空の歌は命の近くで脈動している。心と胸の近くで強く響く。

  • かふ さん

    短歌をやろうとして、どうしてもネックになるのが五七調の韻律なのだ。そのところを勉強しようと思って『釈迢空歌集』を読み始めたのは、歌意よりもただその韻律が気持ちよかったからかもしれない。釈迢空短歌の特徴として、句読点がある。それは『口訳万葉集』でも折口信夫が付けていた読みの方法。つまり文語であるものを口訳するための記号なのだ。それは漢詩を和訳するために付けられた方法とかに近いのかもしれない。つまり客観的に読みを指示しているのだ。それはすでに五七調が滅びつつあり、その形骸の中に釈迢空の韻律を忍ばせているのだ

  • 壱萬弐仟縁 さん

    折口信夫の歌人としての「しゃくちょうくう」の顔(表紙見返し)。 下伊那の奥、矢矧(はぎ)川の峡屋(かふち)に、海という在所(26頁)。 春のことぶれ(1930年1月10日発行、81頁〜)。 音というのの一節で、 「あまりにも 隣りしづかに なりにけり。 畳のうへを わが 見つめをり」(84頁上段)。 そんな静かな環境は理想だな。 今日は晴耕雨読だけども。 先生、既に危篤というのの一節で、 「この日ごろ 心よわりて、思ふらし。読む書のうへに、 涕(なみだ)おちたり」(89頁上段)。 

  • しなの さん

    さらっと読み通せなくて苦戦した。一字空け、「、」と「。」に込められた大きな意図について、後書きを読んでからまた読み返した。

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人物・団体紹介

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折口信夫

1887年、大阪府西成郡木津村生まれ。天王寺中学を経て國學院大學卒業。のち國學院大學教授、慶應義塾大学教授。国語学・国文学・民俗学・芸能史を研究し、独自の学風を築く。また釈迢空の名で歌人・詩人としても知られる。1953年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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