基本情報
内容詳細
「した した した」水の音と共に闇の中で目覚めた死者・滋賀津彦(大津皇子)。一方、藤原南家豊成の娘・郎女は千部写経中のある日、二上山に見た俤に誘われ女人禁制の万法蔵院に足を踏み入れる。罪を贖う間、山に葬られた滋賀津彦と彼が恋う耳面刀自の物語を聞かされた郎女の元に、「つた つた つた」滋賀津彦の亡霊が訪れ―。魂の神秘的な交感を描く折口の代表的小説。詳細な注釈で物語世界が鮮やかに蘇る。挿画『山越阿弥陀図』『當麻曼陀羅』をカラー口絵で収録。
【著者紹介】
折口信夫 : 1887(明治20)年〜1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。國學院大學教授および慶應義塾大学教授となり、終生教壇に立った。古代研究に基を置き、国文学、民俗学の域に捉われることなく、広く学問研究と表現活動を続けた。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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HANA さん
読了日:2018/11/15
井月 奎(いづき けい) さん
読了日:2019/02/18
すみれ さん
読了日:2019/05/05
もえ さん
読了日:2020/03/21
イタロー さん
読了日:2022/07/07
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人物・団体紹介
折口信夫
1887年、大阪府西成郡木津村生まれ。天王寺中学を経て國學院大學卒業。のち國學院大學教授、慶應義塾大学教授。国語学・国文学・民俗学・芸能史を研究し、独自の学風を築く。また釈迢空の名で歌人・詩人としても知られる。1953年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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