日本文学の発生 序説 角川ソフィア文庫

折口信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044002961
ISBN 10 : 4044002967
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
416p;15

内容詳細

あるものを発生させる力というのは、その発生自体が目的で終息するわけではない。発生した後もその力は一つの傾向を保ち、発生させたものの変化を促し続けるのである―。古代人が諺や枕詞、呪詞に顕した神意と神への信頼を、折口は「生命の指標(らいふ・いんできす)」と名づけ、詩歌や物語の変遷を辿りながら、古代より脈打つ日本文学の精神を追究する。生涯にわたり書き改め続けた貴重な論考。

目次 : 詞章の伝承/ 文学様式の発生/ 律文学の根柢/ 声楽と文学と/ 小説戯曲文学における物語要素/ 文学と饗宴と/ 異人と文学と/ 翁舞・翁歌/ 日本文学の内容/ 日本文学発想法の一面―誹諧文学と隠者文学と/ 笑う民族文学

【著者紹介】
折口信夫 : 1887(明治20)年〜1953(昭和28)年。国文学者、民俗学者、歌人、詩人。歌人としての名は「釈迢空」。大阪府木津村生まれ。天王寺中学卒業後、國學院大學に進み、国学者三矢重松から深い恩顧を受ける。國學院大學教授を経て、慶應義塾大学教授となり、終生教壇に立った。古代研究に基を置き、国文学、民俗学の域に捉われることなく、広く学問研究と表現活動を続けた。没後、全集にまとめられた功績により日本芸術院恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tyfk さん

    「隠者の文学についで、芭蕉・西鶴・近松らの隠者を擬装した文学者が出た。ちょうど、平安末期に、隠者文学が擬女房文学として発達したのに似ている。続いてその仮面をかなぐり棄てた町人の文学が、現れて来た。これにも、段階があり、長袖・僧侶・武士その他、すなわち生活気分において、擬隠者の引き続きなる学者階級の者がまず現れた。そうして戯作者すらも、濃厚に、隠者振りを見せていたのである。

  • テッテレこだち さん

    博覧強記が出典を書くのをわりと省略しつつ文学史を書いたらこうなる、というイメージ。書かれた時代が第二次大戦前後というのもあり、日本の民族性格なるものに世間が向ける目を意識した箇所がいくつかある。複数ある貴種流離譚のパターンから俳諧から、ともかく広範囲の文学形式の発生について考察してある。それとは別に「追い書き」の「うちの春洋」の下り、折口個人についてあまり知らなかったので驚き、胸が絞られる感じがあった。二つある巻末解説のどちらも興味深く、もしかすると本文よりわかりやすいかもしれない。

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折口信夫

1887年、大阪府西成郡木津村生まれ。天王寺中学を経て國學院大學卒業。のち國學院大學教授、慶應義塾大学教授。国語学・国文学・民俗学・芸能史を研究し、独自の学風を築く。また釈迢空の名で歌人・詩人としても知られる。1953年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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