空気の底 オリジナル版

手塚治虫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784845634682
ISBN 10 : 4845634686
フォーマット
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
371p;26

内容詳細

SF、サスペンス、ホラーなどさまざまな手法で描かれる
空気の底=地球の表面でうごめく人間たちの過酷な運命
地上にへばりつき、私利私欲にまみれて生きる人間たち。その業の深さを、SFやホラー、サスペンスなどの形を取りながら描いた手塚治虫の傑作短編シリーズの、雑誌掲載時のオリジナルの形での初単行本化です。単行本化に際しカットされたカラーや2色の扉絵はもちろん、モノクロ収録されたページもオリジナルの形に極力近づけて掲載しました。また巻末には、「不条理短編集」として同年代・同傾向の短編を4作併録。特に「嚢」は、オリジナル原稿を尊重したカラーでの収録となっています。
手塚治虫自身もお気に入りだという「空気の底」の世界を、B5版の迫力あるサイズでお楽しみください。

◯空気の底 オリジナル版
「第1話 ジョーを訪ねた男」
「第2話 夜の声」
「第3話 野郎と断崖」
「第4話 グランドメサの決闘」
「第5話 うろこが崎」
「第6話 暗い窓の女」
「第7話 そこに穴があった」
「第8話 わが谷は未知なりき」
「第9話 猫の血」
「第10話 電話」
「第11話 カメレオン」
「第12話 カタストロフ・イン・ザ・ダーク」
「第13話 ロバンナよ」
「第14話 ふたりは空気の底に」

◯不条理短編集
「おそすぎるアイツ」
「処刑は3時におわった」
「聖女懐妊」
「嚢」

ユーザーレビュー

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この作品を発表したころの手塚先生は、週刊...

投稿日:2020/02/25 (火)

この作品を発表したころの手塚先生は、週刊少年チャンピオン誌に、この作品の少年版ともいうべき「ザ・クレーター」も発表。毎回毎回予想を許さないセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れた短編の乱れうちに、手塚ファンは毎週毎週当たり前のように感動と、驚異の奔流におぼれていたものです。この作品集のすごさは、全作全く別なキャラクターによる独立した人間ドラマが、それも全くのはずれが無い高水準で物語られる事で、創造の天才に、当時でも今でも驚きを禁じえません。かつてNHK特集で「アイディアだけはバーゲンセールできるほど頭の中に詰まっている」(物知的な、1日24時間、腕2本、では、間に合わない!)という発言そのままを具現している!  当時、親に隠れながら読んでいた生意気で頭でっかちだった中学生の自分にとって、最終話の不思議な感動は、「アトム」や「火の鳥」とはまた違った視座から生きることの意味を問いかけてくる(ザ・クレーターの「いけにえ」と並び私にとって大切な手塚作品です。

nasso さん | 岩手県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ダミアン4号 さん

    手塚治虫作品…リアルタイムは“三つ目がとおる”や“ブラック・ジャック”テレビアニメでは“鉄腕アトム”や“ジャングル大帝”そして“火の鳥”どの作品も夢中になり勉強もそっちのけで何度も何度も読み返しました。特に“三つ目くん”にはぞっこんで…おかげで古代史の魅力に取り憑かれてしまい…今も本棚に並んでいます。こちらは少年誌ではなく大人が読む事を前提とした雑誌(プレイコミック)に掲載されていた短編漫画。冒頭の“ジョーを訪ねた男”は再燃している白人による人種差別を正面から叩いた物語…初校は1968年という事なのですが

  • ムーミン2号 さん

    1968年から1970年に「プレイコミック」に連載された連作短編シリーズのオリジナル版。全14編に他の4短編も追加したオリジナル・アンソロジー。時代を反映したようなほの暗さが特徴だろうか。各短編はそれぞれに関係性はないが、どの作品もラスト一ページ、あるいはラスト一コマの衝撃は半端ないものだ。また、併録の4作品では「ブラック・ジャック」のピノコのエピソードを彷彿とさせる作品がある。カラーページも再現されている他、手塚治虫1コマ劇場という1コマ漫画も挿入されていて、それも面白いものだ。

  • ichigomonogatari さん

    さすが手塚治虫。でももっともっと書き込んで欲しかった。

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人物・団体紹介

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手塚治虫

1928年、大阪府生まれ。大阪大学医学専門部卒業。医学博士。1946年「マアチャンの日記帳」でデビュー。戦後ストーリーマンガのパイオニアであり、常にその牽引者として創作活動を続けた。89年2月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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