夜市 角川ホラー文庫

恒川光太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043892013
ISBN 10 : 4043892012
フォーマット
出版社
発行年月
2008年05月
日本
追加情報
:
15cm,218p

内容詳細

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

【著者紹介】
恒川光太郎 : 1973年東京生まれ。大学卒業後、様々な職業を経て、現在沖縄県在住。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞。初の作品集『夜市』は、デビュー作にして第134回直木賞の候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    ホラー大賞受賞作、というより私にとっては魅惑の異界ファンタジー小説というイメージだった。出だしから「学校蝙蝠(こうもり)」、「永久放浪者」、「着物を着た狸」など、これまで見たこともない単語に引っ掛かかりながら、異世界に一気に引き込まれてしまった。

  • 遥かなる想い さん

    著者による「秋の牢獄」が面白かったので、日本ホラー大賞の本作を読んだ。文体がよい。野球の才能と引き換えに弟を売った男が、弟を 取り戻すべく、再び夜市に行く…世にも奇妙な物語の文庫版のような感じで 面白く 読んだ。

  • ちょこまーぶる さん

    得意分野ではないけれど、グイグイと惹きつけられた一冊でした。「夜市」では、過去の自分自身の欲望を優先してしまって、今になってその過ちに気付いてしまった少年の後悔と懺悔を、自らを犠牲にして清算しようとする。もしかすると、多くの人が人生で一度は経験するであろう事への警告かもしれないと思って読み進めました。もう一遍の「風の古道」は、ある種の人にしか見えない古道での脱出に向けての人間同士の駆け引きと悲しい哀愁のような事を感じながら読んでいました。どちらからも、人生には迷い込むこともある事を教示された感じですね。

  • 青乃108号 さん

    似たような味わいの物語2編。つげ義春の後年の作品のような。わあっと叫びながら汗びっしょりで目覚めた時にかすかに覚えている悪夢の断片のような。そんな物語。タイトルにもなっている【夜市】よりも【風の古道】の方が俺は好きだ。最後に急に、読み手である俺に話を振ってくるあたり大好物だ。家族が寝静まった深夜に1人で読みふけり、いつの間にか風の古道に迷い込んでいた。そんなひとときをぞくぞくしながら楽しんだ。

  • yoshida さん

    「夜市」、「風の古道」の短編2編を収録。「秋の牢獄」で初めて読んだ恒川光太郎さん。独特の世界観は本作でも健在です。日常のすぐ横に広がる異界を描く。その異界には日常では得難いものが存在するが、異界の道理に従い何かを失うことになる。「夜市」での兄弟のまさかの繋り。兄弟のつかの間の邂逅と別れが余韻を残す。「風の古道」で古道を旅する少年とレン。明かされるレンの謎と過去。哀しい少年と友人の別れが描かれる。どちらの作品も、異界の入口が日常の横にある。ふとした瞬間に入り込みそうな儚さと危うさが、耽美的な魅力を残す作品。

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人物・団体紹介

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恒川光太郎

1973年東京都生まれ。2005年本作で日本ホラー小説大賞を受賞。単行本はデビュー作にして直木賞候補となる。続く『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(角川文庫版は『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞

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