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【中古:盤質A】 ヴェーグ四重奏団の芸術(14CD)

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
A
特記事項
:
なし
コメント
:
14CD BOX
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
SC803
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


ヴェーグ四重奏団の芸術(14CD)

英スクリベンダム・レーベルからヴェーグ四重奏団のボックスが登場。内容はベートーヴェンとバルトーク、ブラームスの弦楽四重奏曲全曲のほか、モーツァルト6曲、シューベルト1曲、スメタナ1曲、コダーイ1曲を収めたもので、オリジナル制作は、ベートーヴェンとモーツァルトが仏ディスコフィル・フランセ(EMI)、バルトークが英コロンビア(EMI)で、ほかが英デッカとなります。
 録音はどれもモノラル後期にセッションを組んでおこなわれており、鑑賞には問題の無い音質水準が確保されているため、結成からまだ十数年という時期のヴェーグ四重奏団の魅力を十分に楽しむことができます。
 シャーンドル・ヴェーグ[1912-1997]は、1935年、23歳のときにブダペストで「ハンガリー四重奏団」を結成、2年後にバルトークと親しかったヴァイオリニストのゾルターン・セーケイが同団に加わると、セーケイが第1ヴァイオリン、ヴェーグが第2ヴァイオリンとなり、ソリストとして名の知れたヴァイオリニスト2人を擁する体制となります。
 結成5年目の1940年、ハンガリーが枢軸国だったこともあってか、「ハンガリー四重奏団」は、ドイツによって併合されたオランダに活動拠点を移すことになるのですが、ヴェーグはハンガリーに残る道を選んで退団、リスト音楽院の教授となる一方、自らの名を冠したヴェーグ四重奏団を結成して活動を開始します。
 戦争が終わり政情不安が続く中、彼らは西側に亡命し、1946年におこなわれたジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位を獲得、1953年にはフランスの市民権を得て、以後、1970年代まで活躍することとなります。
 今回のボックスには、コンクール優勝でその実力を披露し、西側でも名を知られるようになった彼らを起用して、1951年から1952年にかけてまずモーツァルトの弦楽四重奏曲を6曲録音、ほどなくベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲録音という大型プロジェクトに取組んだディスコフィル・フランセによる偉業と、デッカによる1952年から1954年にかけてのブラームスの弦楽四重奏曲全曲、シューベルト1曲、スメタナ1曲、コダーイ1曲の録音、そして1954年に英コロンビアが制作したバルトークの弦楽四重奏曲全集が収められており、初期のヴェーグ四重奏団の魅力を、多彩な作品によって味わうことができるようになっています。(HMV)

【収録情報】
Disc1
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 op.18-1
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番ト長調 op.18-2
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調 op.18-3

 録音時期:1952年

Disc2
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調 op.18-4
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 op.18-5
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番変ロ長調 op.18-6

 録音時期:1952年

Disc3
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 op.59-1『ラズモフスキー第1番』
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調 op.59-2『ラズモフスキー第2番』

 録音時期:1952年

Disc4
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調 op.59-3『ラズモフスキー第3番』
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74『ハープ』

 録音時期:1952年

Disc5
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 op.95『セリオーソ』
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 op.127
● ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調 op.133

 録音時期:1952年

Disc6
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 op.130
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 op.131

 録音時期:1952年

Disc7
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 op.135

 録音時期:1952年

Disc8
● モーツァルト:弦楽四重奏曲ニ短調 K.421
● モーツァルト:弦楽四重奏曲ト長調 K.387
● モーツァルト:弦楽四重奏曲変ロ長調 K.458『狩り』

 録音時期:1951-1952年

Disc9
● モーツァルト:弦楽四重奏曲イ長調 K.464
● モーツァルト:弦楽四重奏曲ニ長調 K.575『プロシャ王第1番』
● モーツァルト:弦楽四重奏曲ヘ長調 K.590

 録音時期:1951-1952年

Disc10
● シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調 op.29, D.804『ロザムンデ』
● スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』

 録音時期:1952年、1953年(スメタナ)

Disc11
● ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調 op.51-1
● ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 op.51-2

 録音時期:1952年、1954年(第2番)

Disc12
● ブラームス:弦楽四重奏曲第3番変ロ短調 op.67
● コダーイ:弦楽四重奏曲第2番 op.10

 録音時期:1954年、1953年(コダーイ)

Disc13
● バルトーク:弦楽四重奏曲第1番 Sz.40, op.7
● バルトーク:弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
● バルトーク:弦楽四重奏曲第5番 Sz.102

 録音時期:1954年

Disc14
● バルトーク:弦楽四重奏曲第2番 Sz.67, op.17
● バルトーク:弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
● バルトーク:弦楽四重奏曲第6番 Sz.114

 録音時期:1954年

 ヴェーグ四重奏団
  Sandor Vegh, violin
  Sandor Zoldy, violin
  Georges Janzer, viola
  Paul Szabo, cello

 録音方式:モノラル
 クラムシェル・ボックス仕様

 収録曲順が変更になる場合がございます。予めご了承いただきます様お願い申し上げます。(輸入元より)

総合評価

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書評の良さと廃盤になってしまいそうなので...

投稿日:2019/07/27 (土)

書評の良さと廃盤になってしまいそうなので慌てて購入しました。リマスターに関してはおおむね書評通りでした。ただ、聞きやすさにこだわるあまり、元の音源から大事な部分がなくなってはいないか心配しました。シャンドル・ヴェーグの無伴奏を以前に聞いたが、あの時の感激がよみがえらなかったので星一つ減。

スズ さん | 東京都 | 不明

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リマスタリングの勝利か、クリアーで、兎も...

投稿日:2018/03/22 (木)

リマスタリングの勝利か、クリアーで、兎も角美しいモノ・サウンド。そこから現代やアメリカ系のクヮルテットからはなかなか聞けない、極上の四重奏が現れます。全般にゆったりしたテンポで、これ見よがしな先鋭な表情などどこにもないのに、どの瞬間にも充実した音楽があふれている---ヴェーグ自身は勿論4本の弦から、「中欧の弦」の恐るべき伝統の深さが聞ける気がします。思いのほか、それは清潔で豊か。ブラームスや初期のベートーヴェンなんか、(スタイルとか、好き嫌いはあるかもしれないけど)もう素敵な体験です。 唯一A.シャルラン録音のモーツァルトだけは、シャルランサウンドの片鱗も感じられないリマスターだったことが残念。

mole3R さん | 愛知県 | 不明

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 よく歌うヴェーグがここにある。この旧録...

投稿日:2017/08/12 (土)

 よく歌うヴェーグがここにある。この旧録を聴いて初めてヴェーグ四重奏団の神髄がわかった。高い技術に基づいた活発なアンサンブル。とことん歌いこんだ音楽。柔らかく暖かい調べ。ああ、嘆息。  いきなり大フーガから。しかしこんなに美しい大フーガがかつてあったか。すべてがメロディアスで、各声部が明確に歌い、どこまでも美しく響きわたり続け、ついに最後には感動、ただ感動で終える。  続けて嬰ハ短調。ブタペストのように厳しく聴かせる演奏ばかり追い求めていたばかりに長く気付かなかった姿がここにある。嬰ハ短調はかくも抒情的な調べに満ち満ちた曲なのだ。  そしてラズモフスキーの3曲を立て続けに聴く。いや、思わず立て続けに聴くはめになってしまった。やめられない。止められない。そして3番のフィナーレに立ちすくむ。圧倒されて。そのまま新録のラズモフスキー3番のフナーレと聴き比べたところ、やっていることは全く同じなのに圧倒感が違うことに気付いた。そう。これが旧録の凄さなのだ。  さてベートーヴェン全集の新録の方ですが、確か40年前に新発売だったのでしょう、FMでよく流れていましたね。特にラズモフスキーがよく流れていた。中学生だった私は、これがベートーヴェンの弦楽四重奏曲の登竜門でした。その後、ブタペストによる後期四重奏曲を知ったが、十何年も経過したある日、BOXセットで売られていたヴェーグのベートーヴェン新録を偶然見つけてただ懐かしさだけで購入したんだっけ。そこにあふれる優しい調べに包み込まれながら時折引っ張り出して聴くこと数十年、最近になって突然この旧録の存在を知った。市販されているとは驚いた。録音が悪いとのうわさでしばらくためらったが、思い切って購入して本当に良かった。基本的な解釈が旧録も新録も同じである点、さすがプロですね。すごい。にもかかわらず漂う音楽世界が違っている点、これぞプロです。これがまたすごい。自然界の音、香り、世界に身をまかせていくときっとこうなるよ、とでもいった芸術です。  1952年〜55年の録音としてはこんなものではないでしょうか。ただしモーツァルトとシューベルトの録音はひどすぎる。これはいただけない。どう聴いても1930年代の使い古したSPからの復刻といわれたらそうだと思ってしまう。これを聴いてがっかりした聴者は多いでしょうね。海賊盤も含めてたいがいの録音に寛容な私ですら、正直顔をしかめました。演奏はとてもいいのですよ。よく聴きこんでいくと歌うヴェーグがモーツァルトを格調高く歌い上げているのがわかります。ただし平均的水準からみて観賞に耐えられるとは思えないと申し上げておきます。したがって、モーツァルトとシューベルトの曲が聴きたい方にはお勧めしません。なお、ベートーヴェン、バルトーク、ブラームスの録音は良好です。1950年代の録音はたいがいこんなもんです。この年代の録音になじみのない方は、そう思ってお聴きになるといいと思います。

maruno さん | 兵庫県 | 不明

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