妹を可愛がるのも大切なお仕事です。 MF文庫J

弥生志郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040693422
ISBN 10 : 4040693426
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
Hiten ,  
追加情報
:
327p;15

内容詳細

この妹、可愛すぎるのでは!? 笑って泣けて心震える熱血創作妹ラブコメ!

巳月紘には、こいつのためなら死んでもいいと思える愛しい妹――巳月唯々羽がいる。朝、目が覚めたら二人で一緒にご飯を食べてそれぞれ仕事と学校に向かう。どんなに残業地獄が続いていても、唯々羽が「おかえり」と言ってくれたり、笑顔を見せてくれるだけで救われ、早く帰れた夜にはその髪を梳いてやったりもする。――――だが、そんな巳月兄妹には誰にも言えない秘密があった! 実は、唯々羽は(売れない)ラノベ作家で、紘はその担当編集だったのだ! 「このままだと、編集者さんが代わっちゃうかもしれないから。わたしはおにぃちゃんじゃなきゃ、やなの」妹を売れっ子作家にするために、紘は今日も唯々羽を膝に乗せて執筆を手伝う。時には頭を撫でて褒めてやり、一緒のお風呂で癒やし癒やされたりも!? それなのに、唯々羽が書くのは迷走したトンデモ小説ばかりで……!? 全世界のお兄ちゃん必読! 笑って泣けて心震える、熱血創作妹ラブコメ!! これは、物語を愛する全ての人へ贈る――いつか世界を変えるかもしれない兄妹の創作記録。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まりも さん

    編集者の兄とライトノベル作家の妹。そんな二人の日常を描いた物語。いい意味で裏切られた。ライトノベルに情熱と魂を注ぎ、理想と現実と戦い続ける作家と編集者の姿を描いた心を揺さぶる強烈な1冊ですね。どれだけ素晴らしい作品でも売り上げが悪ければ打ち切られる。理想と現実に揺れながらも自分の納得のいく作品を作り、一人でも多くの人に手に取って貰う為全てを注ぎ込む。そんな紘と唯々羽の努力が実を結ぶラストは本当感動した。この作品も同じように多くの人に出会い、感じてもらいたい。そう思わずにはいられない1冊でした。

  • スズ さん

    青春系の作品を得意とする売れないラノベ作家の唯々羽、そんな彼女の担当編集である兄の紘が、読者の心を震わせる作品を作り上げるために様々な人達に支えられながら、最高のラノベを完成させていく、作家と編集者の作品に懸ける情熱と苦悩が全力で曝け出されたガチなラノベ作家系の作品。自分が全身全霊で書きたい物語と売れる作品が決して=ではなかったり、作家の意思を尊重する編集と読者に全力で媚びて売れる作品だけを書かせる編集等、誰が担当編集になるかで作品の質や方向性が一変するんだと感じました。是非続きが読みたいと思う一冊でした

  • ツバサ さん

    最近流行りの作家モノかと思いきや、作者の伝えたいものが溢れていて独立した作品だったように思います。この作品のように、作者が書きたい話を書いて、売れて、続きを書けたら幸せなことですよね。最近少なくなっている青春モノは個人的に大好物なんで悲しいんですが、最近の売れ線から外れているからって挑むのを辞めないで貰いたいと思うのはエゴなんだろうか。そんなことを考えました。

  • リク@ぼっち党員 さん

    妹とのイチャイチャがメインだと思ってたら、真面目で本気なライトノベル執筆だった。商業作品として売上は大事、でも作家として譲れないものがある。作家と編集の本音が詰まって、理想と現実に揺れる執筆活動にリアリティを感じた。紘も唯々羽も礼祢も、納得出来る作品をつくるためには努力を惜しまない姿勢が素晴らしかった。 ラノベ読みとして、心に突き刺さる作品=売れる作品でないのは痛いほど実感してる。こうして自分が感想書いても何が変わるというわけじゃないだろうけど、もしこんな風に巡り巡って作品に出会う人がいるなら幸せだなぁ。

  • える さん

    良かった!もっと軽いラブコメかと思っていたら、かなり熱い、心にグッと来るものがある作品でした。一つの作品を生み出すまでのそれぞれの熱い闘いがストレートに伝わってきて、そんな努力も虚しく打ち切りになってしまう辛さが痛い程伝わってきた。それでも自分たちの信念を曲げずに精一杯努力する姿が格好良かった。そして最後の展開!胸にジンと来た。努力がしっかりと報われて、自分のことのように喜んでしまった。是非、次があるなら読みたい。次はヒロインたちのラブコメ方面でも報われれば良いのだけれど、主人公が無頓着なのが……(苦笑

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弥生志郎

1992年生まれ。2012年にMF文庫Jにてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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