メディアの驕り 新潮新書

廣淵升彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106107269
ISBN 10 : 4106107260
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
233p;18

内容詳細

かつてのミスリード報道を実例として挙げながら、その背後にある驕りの構造をひもとく。情緒的平和願望に流され、知性と教養をおろそかにしたままでは、国の未来は危うい。ベテランジャーナリストによる渾身の論考。

目次 : 1 プラスとマイナスが逆転している(タフガイは水玉のタイを締めず/ 無知から出た「ベニスの商人=悪人」論 ほか)/ 2 驕りを生む構造(社旗を立てた車/ 有害なのは過剰な「社会の木鐸意識」 ほか)/ 3 放送のロマンを築いた人々(それはタイタニックから始まった/ 燃えるロンドンからのレポート ほか)/ 4 中東を知らない日本人(初めて見た中東/ 赤十字への反発 ほか)/ 5 平和に欠かせないのは「知力」(平和の妨げは「情緒的平和願望」/ メディアを築く若者たち)

【著者紹介】
広淵升彦 : 1933年和歌山県生まれ。国際ジャーナリスト。東京大学文学部卒。テレビ朝日ニューヨーク、ロンドン両支局長、報道制作部長、国際局国際セミナー専任局長などを歴任後、複数の私大で教授・講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • roatsu さん

    報道が既得権化した国内で驕り高ぶり第四の権力を横暴に行使するメディア人と違い、国際ジャーナリストとして長くキャリアを積み報道の本流を知る著者の提言はメディア全体と受け手たる日本の大衆双方に重く手厳しい。特にVからW章は放送を軸とした日本の報道環境と受け手たる大衆の認識のどこに欠陥があるかを英米の放送を切り拓いた人々の物語と中東情勢を例に取って考えさせる。英米流が全てではないにせよ日本人は如何に国際関係と報道への理解を欠いたまま薄氷の繁栄を傲慢に享受していることか。直接的な苦言も的を射て痛快。必読の一冊。

  • skunk_c さん

    テレビ朝日出身の80才を優に超えた国際ジャーナリストによる書だが、ここまで来ると看板に偽りどころではなく、詐欺に近いのでは?最初の章ではバブル崩壊は官製不況だととして地価高騰引き締め政策を批判、現アベノミクスと異次元緩和政策を礼賛するが、それこそバブルのような景気過熱期に引き締めをしなければさらに落差の大きな結果になったのでは?そして一向にインフレ目標を達成できない異次元緩和を説明なしに褒めちぎるとは。さらに後者を問題視するメディアを「驕り」とは、一体何の根拠で言うのか。実証性に欠けた放談としか思えない。

  • RIN さん

    ステレオタイプのように「昭和8年生まれの東大卒元テレ朝記者」という経歴そのまんまの本書。意地悪な言い方になるが、簡単に纏めると「本当は新聞記者になりたかった」「欧米のメディアは凄いからそれで情報を得る大衆も凄い。それに比べて日本はダメダメ」。欧米のラジオやテレビの創生期のエピソードはなかなか面白かったので、(ラジオやテレビにとって)古き良き時代の小話集にすれば良かったのに。著者によれば驕ってるのは新聞記者と元記者をキャスターに使ってるテレビ局。業界人以外を「一般の日本人」「大衆」と言ってる時点でお察しかな

  • * さん

    情緒に流されず知性を磨け、という提言は至極真っ当だと思う。しかし、「自分は世界のこんな凄い奴を知ってる。それに引き換え日本人は何もしていない」という主張が強く、それこそただの評論家行為ではと疑問符が浮かんだ。▼先人たちの魂を語っておいて「テレビはお年寄りの孤独を癒す」という着地点にはズッコけた▼デモで盛り上がっている所に、国名を出さずに外国の独裁者の名前を答えさせるのもアンフェア。「知りません」と返される結果ありきで場面設定をしたかのような。

  • hwconsa1219 さん

    言いにくいのもあるのかもしれないけど、タイトルに比してマスコミの「驕り」に追及する部分はちょっと少なかったなと思います。最後の「平和に欠かせないのは知力」の章にある、情緒より理性との言は同感。

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