幸田文 旅の手帖

幸田文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582834680
ISBN 10 : 458283468X
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,196p

内容詳細

旅は人生の花。旅は幸田文にとって、暮らしの、人生の句読点であった。記憶の宝石となった父との旅、老いての切実な旅…。心うるおす旅の数々を綴った、旅に出たくなる珠玉の1冊。

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読書メーターレビュー

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  • はっせー さん

    幸田文さんの文章がきれいだということを聞いて読んでみた。読めて良かった思えるエッセイである。この本は幸田文さんの旅の記録をまとめたものになる。そこで書かれている世界は美しくまるで日本の四季の移ろいを感じることができるものになっている。また文章も綺麗であり、旅について「旅は感情というしおりがつきもの」という風にまとめている。たしかに旅にいくと必ず感情が動かされる。感情というしおりがあるからこそまた旅を思い出せると思った!旅に行きたくなる本になっているためぜひ読んでほしい本になっている!

  • 山猫 さん

    幸田文といえば「崩れ」という人も多かろう。崩れを尋ねて、日本中を股にかけた時の年齢を知ると驚く。崩れは「風景」について書かれたものだが、この手帖には主に旅先での「人」について書いたものが集められている。汽車で旅して、駅のホームで朝の洗面をした時代の心得について読んだのも、文さんの作品からだったと記憶している。人力車から飛行機まで乗った人の話は楽しい。あとがきは奈緒さん。

  • hitsuji023 さん

    歯切れが良く、すらすらと読み進めているうちに著者の見ている物、考えている事が自分の内に入ってくるような文章だ。これは何度でも再読できる随筆だろう。読む前のイメージとは違って積極的な行動力に目を見張った。なかでも「雨」という一章が心に残った。病気療養のため電車で温泉へ行くという話だが、途中ふとしたことで昔の事を思い出す所など情景が浮かんで目の当たりにした感じがした。正直に感じたままに書いてるなという感じがする。

  • きりぱい さん

    旅の編のせいか、より景色が生き生きとしていて随筆にも広がりを感じる。愁いを残すものもあるけれど、老いの身を見据えた旅ゆきに教えられたり、恋心に躍る様子などには読む方の気持ちも弾む。今回は、「菓子」での某さんと父の言葉や、「紹介状」の結末、「雨」で思い出すことなど、どきんとさせられる部分も多かった。著者言うところの「古風でおセンチな旅」をしてみたくなる。

  • ZEPPELIN さん

    昭和中期〜後期の日本の香り、そして悲喜こもごもの旅愁や旅情が感じられる。寂れつつある田舎への旅が特に感傷的。また、親譲りなんていうと失礼になるくらい、美しく厳しい文章。言葉の選択も素晴らしく、ありきたりな動詞や形容詞しか使えていない自分の日本語のだらしなさ、語彙の貧弱さを痛感させられる。晩年には、松を見るために我が秋田を来訪されていたとのこと。結構近場なので、幸田さんがあの松林をどう観察されたのか。あの世でお会い出来たら伺ってみたい

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人物・団体紹介

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幸田文

1904(明治37)年、東京生まれ。幸田露伴の次女。22年女子学院卒業。28年に結婚、29年に玉(青木玉)を出産、38年に離婚し実家に戻る。47年7月、露伴死去。同年「芸林間歩」に「雑記」を発表し、文筆活動開始。49年『父―その死』を刊行。56年『黒い裾』で読売文学賞、『流れる』で新潮社文学賞、73

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