仲間とかかわる心の進化 チンパンジーの社会的知性 岩波科学ライブラリー

平田聡

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000296144
ISBN 10 : 4000296140
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
追加情報
:
117p;18

内容詳細

仲間と協力する。仲間をあざむく。高度な知性をもったがために、心の病を患う可能性すらあるチンパンジー。その社会的知性は進化の産物であって、本能に支えられてはいるけれども、年長者や他の子どもとのつきあいの中で経験と学習をしなければ育たない。かれらの知性の柔軟さともろさは私たち人間に何を教えてくれるのだろう。

目次 : 1 協力とあざむき/ 2 親から学ぶ、仲間から学ぶ/ 3 他者を理解する/ 4 生まれる前から/ 5 母性―本能と経験と/ 6 社会的知性はどう育つ

【著者紹介】
平田聡 : 1973年生まれ、広島県出身。1996年京都大学理学部卒業、2001年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、林原生物化学研究所類人猿研究センター主任研究員・主席研究員、京都大学霊長類研究所特定准教授をへて、2013年9月より京都大学野生動物研究センター教授。専門は霊長類学、比較認知科学、ヒトとチンパンジーの比較を通して社会的知性の起源を研究している。日本霊長類学会高島賞、日本心理学会国際賞、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • calaf さん

    最近は、チンパンジーも出産前検診をするのですねぇ... (ぇ?違う? (^_^;;;)

  • Uzundk さん

    人の高度な知性は仲間と関わる「社会的知性」が原動力となって発達したという仮説から、動物たちの社会的知性を研究することで人間の心を理解しようという試み。他人と協力する、共感する、他者のシグナルを理解し、知識を学び、道具の使い方を覚える。これらは人間特有なのか? ここでは主にチンパンジーを対象に実験を行っている。協力すると言う概念を学習によって身につける様子や、大人と同じ事をしたいという動機をもとに技能を真似ていく様子がここでは描かれている。人間も協力するのは文化的な背景が多くを占めるのかも知れない。

  • marukuso さん

    平田メソッドと呼ばれるほど霊長類研究ではその実験手法が画期的だったようだ。チンパンジーやボノボといったヒト近縁種の行動、認知の研究は、ヒトは決して特殊ではなく、他の生物と地続きの知性を持っており、より発展させてきたということを感じさせる。

  • takao さん

    ☆人の胎児は出産直前まで大きくなるが、チンパンジーは妊娠中期と止まる。 ☆チンパンジーは感情はあるが、物に注目する。

  • 鈴 さん

    チンパンジーの社会的知性の研究。アイトラッカー使ったり、超音波画像診断装置使ったり、なるほど現生の霊長類研究なら、工夫は必要にしろヒトに対して使う道具が使えるのね。ロイという雄の話が印象に残った。まだ幼いチンパンジーの態度に反射的に攻撃を加え骨折させた。その後会わせると加害者なのに怯えを示してから攻撃的な誇示行動にうつる。回数を重ねて落ち着いたかに見えたとき、二度目の事件が。……ああ、こういうどうしようもないの、人間にもいるなあと思った。

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平田聡

1973年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了、博士(理学)。現在、京都大学野生動物研究センター教授

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