美少年尽くし 江戸男色談義 平凡社ライブラリー

平凡社

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582768268
ISBN 10 : 4582768261
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
239p;16

内容詳細

主従の契り、出家、死と破滅―男色大百科事典『男色大鑑』や男色指南書『葉隠』などのエピソードを辿りながら、江戸期に称揚された美少年愛に、三島由紀夫に通ずる強烈なナルシシズムに彩られた日本的≒男色的美学を見出す。

目次 : 女がいいか、男がいいか―『田夫物語』その一/ 少年老い易く…―『田夫物語』その二/ 破滅にむかう美学―『田夫物語』その三/ 愉快なナルシシズム―『色物語』その一/ ああ、主従の契り…―『色物語』その二/ 甘酒、ときどき淡水―『色物語』その三/ 色の道は中庸でいこう―『色物語』その四/ かたちを変えた心中―『男色大鑑』その一/ 美男美女、散り方の違い教えます―『男色大鑑』その二/ 男だけの小宇宙―『男色大鑑』その三/ 美少年と美女が限りなく近づく時―『男色大鑑』その四/ 色道の美学をつきつめてみる―『男色大鑑』その五/ 死の直前の美少年は最高に輝く―『男色大鑑』その六/ サムライ少年のチャンバラ願望―『男色大鑑』その七/ 永遠に一体であるために―『葉隠』その一/ 恋のルールは一生ひとりを愛し抜くこと―『葉隠』その二/ 男らしい男に抱きかかえられたい―『仮面の告白』その一/ 空高く、海の青のごとく爽やかに飛べ―『仮面の告白』その二

【著者紹介】
佐伯順子 : 1961年東京生まれ。学習院大学文学部史学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化博士課程単位取得満期退学。現在、同志社大学大学院社会学研究科メディア学専攻教授。おもな著書に、『「色」と「愛」の比較文化史』(岩波書店、サントリー学芸賞・山崎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fseigojp さん

    日本の近世文学を理解するために

  • 辺辺 さん

    非常に読み難い語り口で早い段階で挫折。(←限られてる時間内で挫折せざるを得えない、爆)当時のホダカラさを出したかったら、和語を使えば良いのに、かろうじて現代語に分かり易くして漢字とある程度の外来語を使おうとしても・・・・・・これはむしろ、和語、漢語、外来語、混種語の混ぜすぎて、分かり難くなった感じ。なにがなんだか・・・。後書きのほうが読みやすいのに、本文が残念。△

  • Moeko Matsuda さん

    柔らかな語り口で、非常に面白かった。一気に読んでしまいました。遊女の研究をしているうちに、男色についても調べようと思ったとのこと、私も全く同じ経緯でこの本を手に取ったので、なんだか不思議な気持ちでした。時限的な美しさを誇る美少年達の究極的な自己愛が、武士の武士であろうとする姿の悲壮感と滑稽さとも共通していて、ああなるほどな、と、思うところが多数。恋を自己実現に利用することの是非はともかくとして、おおらかさとストイックさが混在する心模様は、なんとも江戸時代の日本人的というか、なんというか。

  • なつ さん

    「田夫物語」「色物語」「男色大鑑」「葉隠」「仮面の告白」を題材に、男色文化を紐解く。今日ではBLなどがあるけれど、男同士の愛をテーマとした著作物って結構昔からあったんだなぁ。男がいいか、女がいいかの恋愛論戦はなかなか壮大な展開になっていき、視点的にも勉強になりました。男色はおしゃれなものという発想に驚き。

  • Prussian_Blue さん

    「親しみやすい語り口」が時代性を滲ませ過ぎていて正直辟易するのはご愛敬。紹介されている原典を読みたくなります。特に男色大鑑、漫画化されたりもしていますが現代語訳で出てくれないかな。今なら需要かなりありそうですが。

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