アフリカの蹄 講談社文庫

帚木蓬生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062635875
ISBN 10 : 4062635879
フォーマット
出版社
発行年月
1997年07月
日本
追加情報
:
15cm,424p

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読書メーターレビュー

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  • miww さん

    恐ろしい企みによって黒人の子供たちだけに拡散していく奇病、天然痘。世界から絶滅したはずの病気が黒人居留地に広がる。その行為と目的はとても人間のする事とは思えない。アフリカの1つの国(おそらく南ア)に根強く残る人種差別の酷さに怒りが込み上げる。保証された自分の立場を失う事も恐れず黒人と交流し、自分がやるべき事をする日本人医師作田が黒人と歩んだ差別との戦いの物語。立ち上がり団結して行進する黒人たちの姿、国外の反応。ラストはとても感動的でした。

  • papako さん

    なんというか。面白かったとは素直に言えない作品でした。天然痘のくだりは別として、ほぼ現実なんだろうなぁと思うと、なんとも言えない気分です。白人だから偉い。黒人は人間ではない。なんて身勝手な。でも、自分とは違うものを怖がったり、避けたり、そういう性分はしょうがないのかもしれない。自分だってそうだ。それでもこんなのは悲しすぎる。それは現代の自分だから抱く感想なんだろうか。きっと、今のアメリカやヨーロッパ、もちろん日本人の中にも、こういう性分の人っているんだろなぁ。怖い。ほんと、読めて良かったです!

  • GAKU さん

    先日「アフリカの瞳」の読友さんのレビューを拝見し、面白そうなので読んでみようと思ったところ、前作にあたる「アフリカの蹄」をずーっと積んでいたのを思い出し、まずこちらから読んでみました。30年程前の作品ではありますが古さも感じず、たいへん面白く読めました。「アフリカの瞳」を読むのが更に楽しみです。

  • KEI さん

    絶滅宣言をした天然痘ウィルスを生物兵器としてアパルトヘイト政策を進めようとする極右勢力、心臓外科を学ぶ為に留学した作田信は名誉白人として扱われる事に違和感を感じ、黒人スラムの中にある診療所の手伝いを始める。みるみるうちに広がる天然痘に打ち勝つ事が出来るのか?作田の周囲の人々や恋人は?と先を急いで読んでしまった。400万人の白人が2500万人の黒人に成り代わって国を支配する国。自分より劣ると決めつける事で、優越感を持たずにはいられない人の持つ愚かさを感じた。お薦め本。

  • 酔拳2 さん

    俺はあまりにアフリカのことを知らなすぎた。南アフリカ(とは本書では言ってないですが)の人種差別政策アパルトヘイトによってこんなにも黒人が虐げられていたとは。小説なのでもちろんフィクションでしょうけど、それを想像して余りあるリアリティ。肌の色が何だってんだ!自分と異なるものを恐れて受け入れないのは臆病者の証拠だ!なんてだらリーマンのおじさんも憤っちゃうよ。主人公作田の心意気に感服。サミュエルもニールもかっこいいよー。ニールの残した無抵抗による抵抗、ゼネストは壮観だった。

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帚木蓬生

1947年、福岡県生れ。医学博士。精神科医。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。93年に『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、95年に『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、97年に『逃亡』で柴田錬三郎賞、2010年に『水神』で新田次郎文学賞、11年に『ソルハ』で小学館

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