遠近法がわかれば絵画がわかる 光文社新書

布施英利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334039097
ISBN 10 : 433403909X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
201p;18

内容詳細

物体の重なり、色彩の重なり、陰影の重なり、線がもたらす錯覚…。多様な「遠近法」は、私たちに奥深い二次元・三次元の世界を見せてくれる。画家たちは、遠近法を巧みに取り入れることで何を伝えたかったのか。そして、私たちの二つの目は、脳は、何を見ているのか―。本書では、レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』や『最後の飯餐』、セザンヌの静物画、アールトの実験住宅、龍安寺の枯山水など数々の芸術作品をとりあげ、その謎に迫る。また、遠近法が確立されるまでの美術史もひもとき、その理論を教える。

目次 : 1 四つの遠近法(「重なり」の遠近法/ 「陰影」の遠近法/ 「色彩」の遠近法/ 「縮小」の遠近法)/ 2 三点遠近法(一点遠近法1「奥行き」の表現/ 一点遠近法2「線遠近法」は、こう描く/ 三点遠近法 さらなる「広がり」への奥行き/ 消失点とは何か?)/ 3 二次元(ヒトは「二つの目」で何を見ているのか/ 「二次元」の絵画という謎/ アルヴァ・アールトへの旅)/ 4 一つ(パノフスキーを読む/ セザンヌを見る/ ダ・ヴィンチを見る)

【著者紹介】
布施英利著 : 批評家。1960年群馬県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業、同大学院美術研究科(美術解剖学)博士課程修了、学術博士。東京大学医学部助手(解剖学)などを経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • リキヨシオ さん

    絵画を視るのに必要不可欠な遠近法には「重なり」の遠近法、「陰影」の遠近法、「色彩」の遠近法、「縮小」の遠近法…など多様な遠近法がある。多くの絵画には遠近法が巧みに取り入れられて観るものに何かを訴えかける。絵画を見る視点と奥行の消失点が違うだけで1つのテーマでも様々な景色が現れる。今後もっと注意して絵画を見よう!

  • 華形 満 さん

    読後、あとがきで本書自体が遠近法の構成になっているというのになるほど驚かされた。ただ3章のフィンランド旅行記は内容的に本題と無関係で飛ばし読んだ。視覚的だけでなく時間的遠近法もあるという点。京都・龍安寺の石庭が元はもっと広い庭園の一部をトリミングしたものだったのではないか?との考察。ダビンチの「最後の晩餐」で描かれている12人の弟子の左6人の腕のポーズは「回内」、右6人の腕が「回外」で揃っているという驚くべき発見。そもそも腕の「回内」「回外」の描き方でも遠近法が効いてくる点等々、実に勉強になった。

  • ぴーたん さん

    Kindle Unlimited。絵画に遠近法は当たり前だと思っていましたが色彩を使ったり投資法を使ったり色々な方法があることがわかりました。一番びっくりしたのは中世の宗教画は当時遠近法がなくて稚拙なのだと思っていましたが、あえて遠近法のある現実とは違う世界を演出するために平面的に描いているということ。昔の人がこれだけ素晴らしい絵を描いていたら、もう現代でやることないなと思いました。

  • あきら さん

    理系的な目線で見る芸術論。ど文系の自分にとっては難解だけど興味深い。遠近法は幾何学やベクトルの分野に近く、美術史(歴史)では得意な人が少ないせいか、重要だけど詳しい解説書は少ない。この本を読んではじめて三点遠近法がよくわかりました。レオナルドの《最後の晩餐》の手首の回転の法則も初耳で、とても面白かった。ただ、三次元が現実世界に、二次元が精神世界(著者は「脳の視覚」と表現)に重きがあること、パノフスキーを読む部分は、ど文系にとってはそれほど目新しい話ではなかった。

  • HIDE さん

    最初のほうに遠近法の種類と概要がまとめてありそこが勉強になった。中世ヨーロッパなどの平面的な表現がここでないところを表現するためというのは美術の世界の一般的な見方なのか、それとも著者の意見なのでしょうか。そこが気になりました。

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