雪国 岩波文庫

川端康成

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003108130
ISBN 10 : 4003108132
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
追加情報
:
15cm,205p

内容詳細

頑なに無為徒食に生きて来た主人公島村は、半年ぶりに雪深い温泉町を訪ね、芸者になった駒子と再会し、「悲しいほど美しい声」の葉子と出会う。人の世の哀しさと美しさを描いて日本近代小説屈指の名作に数えられる、川端康成の代表作。

【著者紹介】
川端康成 : 1899(明治32)年生まれ。1920(大正9)年7月、第一高等学校を卒業、東京帝国大学文学部英文学科に入学(のち、国文科に転科)。1921(大正10)年2月、第六次『新思潮』を創刊。1927(昭和2)年3月、短篇集『伊豆の踊子』刊行(金星堂)。1937(昭和12)年6月、『雪国』刊行(創元社)。1948(昭和23)年6月、ペンクラブ第四代会長に就任。1952(昭和27)年2月、『千羽鶴』刊行(筑摩書房)、芸術院賞をうける。翌年、永井荷風、小川未明らとともに芸術院会員となる。1961(昭和36)年11月、文化勲章を受賞。1962(昭和37)年11月、『眠れる美女』で毎日出版文化賞を受賞。1968(昭和43)年10月、ノーベル文学賞受賞が決定。1972(昭和47)年4月16日、逗子マリーナの仕事部屋でガス自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • momogaga さん

    読み終わって数時間たつが未だ余韻が残っている。こんなに尾を引くとは思わなかった。これから時間は掛るかもしれないが、この小説の三角関係を読み解いていこう。

  • sin さん

    一度は読みたい名作を今【ヨミフケルカイ名作編】@名古屋、電車の中で無防備に読み始めたのでその生々しさに思わずページを閉じてしまった。案外にアダルトな小説であった。そして男の身勝手な振る舞いが宙ぶらりんのように女の一途を放っぽって、それで釣り合いをとって付かず離れずな有様であるのが居心地を悪くさせるが、なんとも男女の機微が絶妙に描かれたそして風景の描写が繊細な小説であった。散文と言い換えてもいいだろうか?しかしこのように内面に深く沈降していく小説は実際、作者を鬱にさせていくに違いないと何気に思わせた。

  • Miyoshi Hirotaka さん

    世俗の汚れと純粋さの対比が絶妙。妻子ある身で温泉に長逗留し、芸者遊びに溺れる無為徒食の作家、男性遍歴豊富な芸者、他人の許嫁を看護し、最期を看取る献身的な村の娘が描かれる。15〜24歳の女の手で織られた『縮』は最高級の織物で、雪に晒すことにより何度も甦り、約50年の命を得たそうだ。愛のかたちはそれぞれ違う。どんなに物狂おしくなろうが、それは、一着の縮ほどに長くは続かない。一方、純粋さは、他人から見れば徒労のような行いの上に築かれるが、永い命を得る。抑え目な性的表現にギクリとするが、全体が美しく調和している。

  • ジェンダー さん

    はたから見ると読みにくいように写る。けれどどこをモデルにしているかはわからないけど読んでいると何となく情景が浮かんで来てなんとなくこういった所と想像して読みやすい。変な終わり方であるし、作者がどういった事を描きたいかがわかりづらいけれど島村さんは結婚している上での今でいう不倫と言えなくもない。でも駒子への愛がないといえば嘘になるし、島村と相思相愛と言えなくもない。何か切ないというかこの時代だからとは言えないけれどなかなか正直になれない駒子の感情ひ引き込まれそうになった。でも内容はシンプルです。

  • ichi-papa さん

    もう何度目かの再読。この方の作品はストーリーよりもその雰囲気を味わうことに主眼を置いて読んでしまいます。まさに「ザ・日本情緒」といった感じです。この作品も、雪国の情緒の中に溺れそうになります。『こいつが一番よく君を覚えていたよ」といって右手の人差し指を出す島村、それを恥ずかしそうに受け止める駒子のやり取りが、若い時には分からなかったのですが、今では十分わかる歳になってしまいました(照)。艶っぽさを含んだ日本情緒、まさに川端康成文学の神髄であると思います。

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人物・団体紹介

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川端康成

1899‐1972。1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノ

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