愛する人達 新潮文庫 改版

川端康成

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101001043
ISBN 10 : 4101001049
フォーマット
出版社
発行年月
2006年03月
日本
追加情報
:
16cm,230p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    9つの短篇を収録。川端というと戦後作家のようなイメージを抱きがちなのだが、これらの小説が書かれたのは1940年。ちなみに『伊豆の踊子』が’26年、『雪国』が’37年である。本書もまた古さを全く感じさせない。なぜなら、出版された’41年という年は太平洋戦争が始まった年なのだが、どこにも戦争の影が見えないばかりか、国を挙げての全体主義への傾斜には全く背を向けるように、本書の短篇群は個人的である。共通するテーマをあえて探すとすれば、それは個と個の間にどうしても埋めることのできない"すれ違い"こそがそうである。⇒

  • Shoji さん

    短編集。昭和時代の女性の奥ゆかしさが伝わってきます。素敵な物語です。どの物語も最後の一行が力強く、全篇読了後に最後の一行だけ読み返しました。夏目漱石や川端康成を超える作家はもう現れないかもしれない、そんなことをふと思った。

  • 佐島楓 さん

    ときどき、ひどく残酷なことばがはいってくることに、どきっとさせられる。叶わぬ恋は、著者自身の願望の投影なのかと、深読みしたくなる。うつくしいことばで綴られる小説の世界では、それぞれのひとびとが質量を備え、生きている。

  • じいじ さん

     1940年に「婦人公論」に連載された九つの短編。どれも川端康成らしい美しい言葉、文章で綴られた面白い小説である。気弱な男の心情を描いた【母の初恋】。昔の男の影を結婚後も胸に秘める女の情念の【女の夢】。新婚旅行帰りに、妻の首肌に感じる夫の官能的な心情を美しく描いた【つばめの童女】。私的には、妻の襟足のホクロを触る癖を夫婦で議論する会話が面白い【ほくろの手紙】と夫婦の未来に向けての会話が、スルメをかみしめるような味わいの【夫唱婦和】が印象的。解説で高見順は「下手な解説など何の役にも立たぬ…」は、けだし名言。

  • サンタマリア さん

    様々な形の男女関係が描かれた短編集。きめ細やかな心情の機微を読み取るのが非常に楽しかった。『母の初恋』の溝の縁を歩く雪子が印象に残っている。『夜のさいころ』は水田がさいころを海に投げた理由が一言では言い表せないから読み応えがあった。また、最近読んだ坂口安吾の『恋愛論』で彼自身恋愛について考えたり小説を書く理由として、『私自身が、私自身だけの解答を探しつづけているにすぎない』と述べている。なんだか、腑に落ちた気がした。

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人物・団体紹介

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川端康成

1899‐1972。1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノ

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