川端康成 ちくま日本文学

川端康成

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480425263
ISBN 10 : 4480425268
フォーマット
出版社
発行年月
2008年10月
日本
追加情報
:
480

内容詳細

文学アンソロジーのひとつの到達点として高い評価を得た「ちくま日本文学全集」を、文庫サイズで新装刊。明治から現代までの日本文学作家ベストセレクション。本巻は、川端康成の作品を集成。

【著者紹介】
川端康成 : 1899‐1972。大阪天満の生まれ。幼いときに両親と死別、祖父母に育てられた。十六歳のとき祖父を失い、叔父のもとにひきとられる。このとき「十六歳の日記」を書いた。出世作は「招魂祭一景」、ついで「感情装飾」「掌の小説」。横光利一や片岡鉄兵らとともに新感覚派と呼ばれた。その後、「伊豆の踊子」「浅草紅団」「禽獣」。戦後の代表作に「千羽鶴」「山の音」。ノーベル賞受賞後、自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    「化粧」は女に幻想を抱く男には分からない女の不可解さにニヤリとしてしまう。「山の音」は人間の日常や日本の光景が美しい。一方で人間描写においては、石の裏にビッシリと張り付く蟲達のようにありふれた不快感に満ちているのだ。血の繋がった家族には疎まれる一方で息子、修一の嫁、菊子に心惹かれる信吾。とは言え、処女であった時代の菊子と契りたかったと悟る所には背中が粟立つような気持ち悪さを感じますが。何故、処女に拘るのだ?そして修一の菊子への仕打ち、菊子と同時期に妊娠した絹子(修一の愛人)への信吾の言い分も厭だ。

  • 優希 さん

    短編と長編を味わえるのが贅沢ですよね。川端康成の生涯を連想させる作品の数々がおさめられているように思います。それらが美しいと感じるのはやはり文体でしょうか。

  • 優希 さん

    再読です。静かに流れる美しさを感じました。静かな調べの語り口調はどのような物語も空気のように澄んだものに変えてしまうのが凄いところです。

  • 佐島楓 さん

    「葬式の名人」「掌の小説」より数編、「山の音」が収録されている。「山の音」には戦後直後の作品ということもあり、戦争のモチーフが何度か出てくるが、それとはかかわりない人間の普遍、男女の浅ましさが書かれているように思う。老いへのこだわりは川端自身のものだろうか。うまくいかない結婚など、現代的な小説だと感じるが、やりきれない感情を読了後しばらくもてあました。

  • 羽 さん

    短篇が八つと長篇が一つ。長篇の『山の音 』では、“死”、“夢”、“花”、“美醜”の描写が多い。「死」は川端康成自身が幼い頃に両親をなくした経験から、抑圧された願望が「夢」となって現れるのはフロイトの影響、「花」は若く美しい女性の比喩、「美醜」は若く美しい女性に惹かれ、老いた醜い女性には惹かれない人間の本能かと思われる。登場人物たちの離婚や浮気、堕胎など現代ではありふれた話かもしれないが、当時はどうであっただろうか。日本語の美しさを味わえる作品でもあった。

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人物・団体紹介

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川端康成

1899‐1972。1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノ

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