更級日記 角川ソフィア文庫

川村裕子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043574162
ISBN 10 : 4043574169
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,233p

内容詳細

平安時代の女性の日記。父の任地である東国で育った作者は京へ上り、ようやく手に入れた憧れの物語を読みふけった。女房として宮家へ出仕するものの、すぐに引退し結婚。夫は包容力も財力もある人だったが、20年に満たない結婚生活ののち、死別。その後は訪れる人もまれな寂しい生活を過ごす。13歳から40年におよぶ日記に描かれた、ついに思いこがれた生活を手にすることのなかった一生が、今の世にも胸に迫る。

目次 : どうしても物語が読みたい!(一段―1)/ 薬師仏様、さようなら(一段―2)/ ボロ屋と風景(二段)/ カラフルな海岸―黒戸の浜(三段)/ 乳母との悲しいお別れ(四段)/ ハードボイルドな恋―竹芝伝説(五段―1)/ 積極的な姫君―竹芝伝説(五段―2)/ もろこしと大和―大磯のロングビーチ(六段)/ 美しい遊女―足柄山(七段)/ 富士山のミステリー―富士川伝説(九段)〔ほか〕

【著者紹介】
川村裕子 : 新潟産業大学教授。1956年東京生まれ。立教大学日本文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。分かりやすい文章で古典の普及に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ykmmr (^_^) さん

    『源氏物語』に憧れた『女性』は沢山いる。「誠実」さには欠ける「クズ」的要素もある『光源氏』に架空だからこそ(?)「恋そがれる」女性の心理。そんな事も描かれたりして。そんな所は、今の時代の私たちとあまり変わりない。そんな「少女時代」を経て、『宮仕え』をするが、選び抜かれた『一人』である為、それが中々大変。上下関係や実際の家柄、皇族との信頼関係でも、人間関係が変わってくる。『源氏物語』の作者だって、「宮仕え」をしていて、苦労したみたいだからね。そして、身内との別れ、孤独な晩年。

  • 佐島楓 さん

    高校時代、授業で習って以来の読書。著者は物語文学にあこがれを抱いたまま年を重ね、生活も変化してゆく。今読むと、その時間の流れがなかなかに切ない。

  • aika さん

    ラジオ「おしゃべりな古典教室」の紹介にて興味が芽生え、手に取った1冊。これまで源氏物語に憧れる女の子のお話としか思っていなかった『更級日記』が、ひとりの女性の来し方をこれほどまで丹念に紡ぎだし、1000年後を生きる私たちを力づけてくれる作品だったとは想像もしませんでした。物語と恋に夢見ていた少女が大人になるも、宮仕えは思うようにいかず、愛する家族にも次々と先立たれる苦悩。思うようにならない人生はやがて、後年に「書く」ことにより肯定され、後へ続く人たちに細やかで確かな光を贈ってくれているようでした。

  • フリージア さん

    菅原孝標女が、父親の赴任先上総の国で暮らした夢見る13才から、都に戻り、大好きな物語を読みふける娘時代、身近な人との別れ、宮仕え、夫と死に別れ一人暮らしをする様になった53才までの40年間を振りかえって書かれた文学。更級とは夫橘俊通の最後の赴任地、現在の長野県千曲市とのこと。伯母が蜻蛉日記の作者、菅原道真が先祖という文学一家だそうだ。編集の川村祐子氏は千年程前に書かれた作品が読み継がれてきたことはすばらしい、これからも読み続けられる世の中でありますように、と書いておられた。

  • しゅてふぁん さん

    菅原道真の5代目の父と蜻蛉日記の作者である道綱の母を叔母に持つ、菅原孝標の娘の作品。前半(若かりし頃)の仏道そっちのけで物語三昧の日々から、後半(中年以降)の物詣に飛び回る日々へ変化していくのが興味深い。孝標の娘の作品といわれている、三島由紀夫の『春の雪』のもとになった『浜松中納言物語』も読んでみたい。

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川村裕子

新潟産業大学名誉教授。1956年東京都生まれ。立教大学大学院日本文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。専門は平安時代の文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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