世界から猫が消えたなら 小学館文庫

川村元気

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094060867
ISBN 10 : 4094060863
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
229p;15

内容詳細

感動のベストセラー、早くも文庫化!

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

【著者紹介】
川村元気 : 1979年生まれ。東宝にて映画を製作。2011年に優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。『世界から猫が消えたなら』が初の著作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • Taka Doi さん

    20160502
    流行りそうなタイトル、雰囲気のある装丁、取り敢えず敬遠する要素は揃っていた。文庫になり、ふと心にゆとりが出来て手に取った。好きではないが、世に受け容れられる理由は分かる。何にせよ、母親ネタには私は滅法弱い。

    ー何かを得るためには、何かを失わなくてはね

    ー 人間は何も失わずに、何かを得ようとする。でもそれは奪う行為に他ならない。だれかが得ているそのときに、だれかが失っている。だれかの幸せは、だれかの不幸の上に成り立っているのだ。

    ー「人生は近くで見ると悲劇だけれど、遠くから見れば喜劇だ」「死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ」(チャーリー・チャップリン)

    ー「あってもなくてもよいもの」こそがこの世界にとって重要なものだとさえ思えてくる。無数の「あってもなくてもよいもの」が集まり、その外形を人型にかたどって「人間」というものが存在している。

    ー本当に大切なことを後回しにして、目の前にあるさほど重要ではないことを優先して日々生きてきたのだ。

    ー家族って「ある」ものじゃなかった。家族は「する」ものだったんだ。

    ー幸せか、不幸せか。自分ではよく分からない。ただひとつだけ分かることがある。そう思うだけで、人はいくらでも幸せにも、不幸せにもなれるということだ。

    ー人間というのはとかく、選んだ人生から選ばなかった方の人生を眺めて、うらやましがったり後悔したりしている生き物ですから

    ー「愛する」とは「消えてほしくない」ということなんだ(解説・中森明夫)

  • heroaky さん

    体調を崩し病院に行くと余命半年、早ければ一週間と宣告される主人公。
    その後家に帰るとやたらと陽気な悪魔がいて、あなたは明日死ぬと告げられる。ただし、世界から何か一つを消すたびに寿命を一日延ばすことができるという取引を持ちかけられる。
    悪魔は気まぐれ的に消すものを選び、電話が消され…映画が消され…時計が消され…次に猫が消されることになったとき、主人公は大切なものは何なのかに気づく…。

    猫2匹を飼う猫好きなのでそれが手に取った動機でしたが、期待していた内容とはちょっと違いました。
    ただ琴線にふれる言葉やエピソードは多々ありました。

    いざ死ぬとなった時、もっとやりたいことがあったとか、平凡な人生だったなという想いや後悔、誰しも抱きそうなものです。
    でも、大事だ、なくてはならないと思っていたものが実はそれほどでもなくて、平凡だと思っていたことの中にも実は自分の人生に大切にしっかりと刻まれているものもあって…結局は何かに縛られ、気付かず見失いながら生きてるのかなって感じさせられました。まだ寿命がある?うちに読めてよかったなという印象です。

    「すぐに想いを伝えられる電話は相手を想う時間を奪う」
    「プレゼントはものではなく、相手を想いながら選ぶ時間に意味がある」
    「何かいい物語があってそれを語る相手がいる。それだけで人生捨てたもんじゃない」
    「家族は『ある』ものではなく『する』もの」

    心に残った言葉でした。

  • Kenichi Sakamoto さん

    余命を宣告された「僕」が自分の姿をした悪魔と、「何かをこの世から消す代わりに寿命を1日延ばす」契約を結ぶ。そうして、1週間、僕の周りから様々なものが消えていく中で、死を前にした僕が、僕自身の考える「大切なもの」にたどり着く――というお話。

    面白かったです。印象に残る作品でした。
    電話、映画、時計。1つ何かを消すごとに大切なものに気づいていく。それが自分にも言えることのような気がして、自分のこれまでを振り返ってしまいました。
    「何かを得るためには、何かを失わなければならない」このことを実感として持っているだけでも、色々なことへの見方が変わると思います。

人物・団体紹介

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川村元気

1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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