東京抒情

川本三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784393444160
ISBN 10 : 4393444167
フォーマット
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
270p;20

内容詳細

町を歩き、失われた風景を思いおこす。文学や映画に息づく、在りし日の姿と出会う…“ノスタルジー都市”をあじわう珠玉の29篇。

目次 : 1 ノスタルジー都市東京(『東京人』が生まれたころ/ 新幹線と東京オリンピックの時代/ 遊園地へおでかけ ほか)/ 2 残影をさがして(明治維新の敗者にとってのフロンティア/ 「水の東京」―『大東京繁盛記 下町篇』が伝える風景/ 荷風と城東電車 ほか)/ 3 文学、映画、ここにあり(文士が体験した関東大震災/ 川を愛した作家たち/ 物語を生んだ坂 ほか)

【著者紹介】
川本三郎 : 1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業。評論家。1991年に『大正幻影』(新潮社、岩波現代文庫)でサントリー学芸賞、1997年に『荷風と東京』(都市出版、岩波現代文庫)で読売文学賞、2003年に『林芙美子の昭和』(新書館)で毎日出版文化賞と桑原武夫学芸賞、2012年『白秋望景』(新書館)で伊藤整文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    東京に住んだことがないのにとても懐かしい気になるのはなぜだろう?川本三郎さんには昭和30、40年代の日本映画がよく登場する。映画の中のなんでもない街景色が描かれているシーンがそう思わせるのか。東京というのは以前読んだ小林信彦さんの本に書かれていたと思うのだけれど昭和39年の東京オリンピックを境に大きくかわってしまったそうだ。そのあたりもこの本には書かれていた。あれから50年、今度は4年後のオリンピックに向けて街は大きく変わるのかな。古きよき東京を知る人も記憶も少なくなり薄れていくのかな・・・

  • Shimaneko さん

    「さまざまな雑誌に書いてきた文章をまとめた本」(あとがき)なので、内容や描写に重複が多いものの、時代の波間に消えて行ったノスタルジックな情景の数々が興味深かった。そういや、まだ池袋の駅前に都電の電停があった頃、祖父の部屋(雑司が谷)から晴れた日には富士山が見えたし、母方の祖父母の家(松原)のトイレが汲み取り式で怖かった記憶が甦る。なんだかすでに前世の記憶みたいだな。

  • なっく さん

    これを読んでやっぱり自分は関西人なんだと思ってしまった(笑)ここに描かれているのは古き良き、下町の味わいを残す東京なのだが、かえってそれが日本の首都として、最大の都会として成長してきた東京、憧れの都会であることを感じさせる。これくらいの距離感がちょうどいいかも。

  • harvest moon さん

    川本さんの東京に関する文章を集めたもの。 40年前に数年東京に暮らしたのだが、西側の街が好きでプレイタウンも高円寺や吉祥寺、新宿、渋谷だったのだが、最近は上京すると東側の街が 好きになって、いわゆる下町を訪ねる事が多くなった。この本は3つのパートに分かれていて、「ノスタルジー」「残影」「文学、映画」を語っている。 昔は植草甚一氏が散歩を語っていたが今は川本さんがその役を担っているのかな。勿論、質は随分違うけど。

  • こっこ さん

    ★★★★☆ 「歩くノスタルジスト」川本三郎氏は、自身の「東京」へのこだわりを後書きでこう述べている。「古都では歴史が語られるが、東京ではついこのあいだの記憶が大事になる。「想い出の東京」である」「ノスタルジーとは、実際にあった過去を懐かしむことだけではなく、あるべき過去の姿を愛しむことでもある。当然そこには大事なものを失った痛みがある。ノスタルジーとは、言わば、愛しさと痛みの感情だと言えよう」。還暦を間近に控えた我が身もまた、故郷に住みつつも失われていく記憶を愛しみ、痛みとともに悼む日々を過ごしおる。

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