映画のメリーゴーラウンド

川本三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163913575
ISBN 10 : 4163913572
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
317p;19

内容詳細

一本の作品の話をすると、その監督の別の作品を思い出す。舞台となった場所は、前にあの映画でも印象的だった、とか。映画の話は止まらない…。ちょっとした小物、小道具が、そこに込められた思いを想像させ、いろいろなことを暗示する。映画についての雑学、トリビアならこの人、川本三郎さんが贈る大人のための“映画尻取り遊び”、お楽しみ下さい!

目次 : ウディ・アレンの新作から…ジョン・フォードにつながりました。/ ジョン・フォードの『怒りの葡萄』から…シアーシャ・ローナンの水着につながりました。/ シアーシャ・ローナンの話から…ケヴィン・コスナーの『フィールド・オブ・ドリームス』につながりました。/ ケヴィン・コスナーの『フィールド・オブ・ドリームス』の話から…ブルックリン・ドジャースの話につながりました。/ ブルックリン・ドジャースの話から…『東京暗黒街 竹の家』『東京物語』…最後は『駅馬車』につながりました。/ ジョン・フォード『駅馬車』の話から…最後は『スリー・ビルボード』につながりました。/ 『スリー・ビルボード』の話から…ブルックリン・ブリッジにつながりました。/ ニューヨーク・ブルックリンの話から…『ティファニーで朝食を』につながりました。/ 『ティファニーで朝食を』の話から…『寝ても覚めても』『めまい』…最後は『ママの想い出』につながりました。/ 『ママの想い出』の話から…山田五十鈴が母役を演じた『我が家は楽し』につながりました。〔ほか〕

【著者紹介】
川本三郎 : 1944年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。『週刊朝日』『朝日ジャーナル』の記者を経て、現在、評論家。『大正幻影』で91年サントリー学芸賞、『荷風と東京』で97年読売文学賞、『林芙美子の昭和』で2003年毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、『白秋望景』で12年伊藤整文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • もりくに さん

    流行りの映画会社の太鼓持ちもしかねない映画ライターなるものと違って、川本三郎さんの作品論、監督論、映像論にとらわれ過ぎず、ディテイルに丁寧に目を向ける映画評は私にはとても好ましい。この本はディテイルに拘った「尻取り遊び」。ウディ・アレンに始まり、ウディ・アレンで終わる。各章(周)のタイトルもうまく考えられていて、「○○の話から ・・・ 最後は○○につながりました」。「音楽」つながりで、「ローマの休日」、「ここに泉あり」、「男はつらいよ」とつながる。「女性の自立」観点では、「安宅家の人々」から「鰯雲」へ。

  • 斉藤フィオナ さん

    川本さんの語る映画のついての話は作品や俳優に対する愛が感じられて大好きだ。私がしばしば思う“映画の中に出てくるディケンズについて”(誰かまとめて教えてほしい)を思いがけず書かれている章があり、大感激。川本さん、「名もなきアフリカの地で」のなかでも主人公の少女がディケンズの主人公に例えられる(“骨董屋”だったか“リトル・ドリット”だったか)ところがあります!と思わず話しかけたくなる。  つづく⇒

  • belle さん

    あとがきに「映画の尻取り遊びである。連想ゲームと呼んでもいいかもしれない」とあった。それも映画の中の小道具など細部に注目してつなげている。著者はシアーシャ・ローナンがお好きなのかな。主演した「ブルックリン」は何度も観ているが、水着のシーンは印象的だ。グリーンと白の縞模様のワンピースもお似合いだったので、私なら「ローマの休日」のオードリーにつなげるか。いろいろ連想や想像をしながら読んだ。メリーゴーランドに乗りながら読んでみるのもいいかも。エンドレスで乗せてくれる遊園地はどこかにないかしら。

  • 更夜 さん

    実際、小説や映画を読んだり観たりするより、数倍楽しい読み物になっているのは川本三郎さんと先日亡くなった北上次郎さんだったと思います。お二人とも「評論致す!」という目を吊り上げることなく、こんな映画の、小説のここに気が付きましたか?面白いでしょう?と語りかけてくるような穏やかさがあります。私はもう映画評論はいいので、こういうディテールの細かさに敏感に気が付く映画の見方をしたいと思います。映画も色々だから時には苦言も呈したいと思うけれど、それよりもいいところを紹介する、お話しする、その姿勢が素晴らしい。

  • 安土留之 さん

     ウディ・アレンとニューヨークの話から始まり、著者の連想は次々といろいろな映画に飛び、最後にまたアレンとニューヨークに帰ってくる66のエッセイを収録。トリビアな話が多いけど、ああそうだったのか、という話が多く、面白かった。コニー・アイランドの名物のホット・ドッグ、自意識過剰のカポーティの図書館チェック(今の時代のエゴ・サーチ)、コンマン(詐欺師)を描いた『スティング』が観客を騙す仕掛けになっていることなど、面白く読んだ。本書を片手にとりあげられた映画を観るのも一興でしょうね。

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