「橋下維新」は3年で終わる 民衆に「消費」される政治家たち 宝島社新書

川上和久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800201621
ISBN 10 : 4800201624
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
223p 18cm

内容詳細

日本の戦後政治史上、最大のトリックスター「橋下徹」。「時代の気分」(ポピュラー・センチメント)に後押しされた「維新旋風」が既存政党の脅威となるなかで、その政治的本質はいまだベールに包まれている。橋下氏が用いる、世論を味方につけるための「宣伝の技術」は、歴史上「独裁者」と呼ばれたカエサル、ナポレオン、ヒトラーが用いたそれと酷似している。それでは日本にも「独裁政権」が誕生するのか―いまのところ、その答えは「ノー」である。民衆に「消費」される存在となった政治家たちが、短命に終わらぬために必要なものは何か。政治心理学の第一人者による「橋下論」決定版。

目次 : 第1章 「強いリーダー」を求める社会的背景(将来に不安を感じるのは「人間の特権」/ 「不満」と「不安」が強いリーダーを求める ほか)/ 第2章 世論を味方につける方法(「既存のシステム」と対峙した政治家たち/ 「世論の支持」とその2つの意味 ほか)/ 第3章 「宣伝家」と「政治家」(政治家の力量を示す「宣伝力」/ 新聞の効果を利用したナポレオン ほか)/ 第4章 「橋下政治」は3年で終わるのか(「非業の死」を遂げた現代の独裁者たち/ ナポレオンはなぜ「世論」に見放されたか ほか)

【著者紹介】
川上和久著 : 明治学院大学教授。1957年東京都生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒業。同大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程単位取得退学。東海大学文学部助教授を経て現職。専攻は政治心理学、戦略コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    3年。博士後期課程。石の上にも三年いれば暖まる。また、若者は3年以内に辞める。そして、離婚も3年があり得るかも。3年とは飽きられる賞味期限。彼は出直し市長選挙をするようだが、決定的に批判の矢面に立たされたのは、オンナの敵になった発言であった。NHK会長の発言とあいまって、世間の批判に曝されている。重要箇所はゴシック太字であるため、すいすいと読める。岩波文庫旧字体の100倍ラク。大衆を衆愚と見做しているが、大衆といえども、学習し、読書し、自らの頭で考え、判断し、行動しているのである。世論調査に拘泥できない。

  • Madoka.@書店員復帰を目指し中! さん

    タイトルに惹かれて読んでみた。橋下氏を歴史上の独裁者と言われてきた人物を比較し、図や写真などでわかりやすく解説。橋下氏の思想が苦手な私としては著者の考え方は共感できる部分が多い。

  • くりのすけ さん

    ヒトラー、カエサルといった歴史上の独裁者の手法と橋下氏の大衆煽動の手法を比べている。それぞれ時代は違えど似通った手法をとっている点は興味深い。ただ、表題にあるなぜ3年で終わるのかという説明は欠如していたと思う。著者も橋下氏に遠慮してのだろうか。

  • げん さん

    橋下市長とカエサル、ヒトラー、ナポレオンと比較してるのは面白かった。

  • マウンテンゴリラ さん

    できる限り客観的な立場から橋下徹という人物を評価しようとしているようにも見えるが、過去の独裁者である、カエサル、ナポレオン、ヒトラーとの比較で論じている点などから、明らかに氏を独裁者とする警戒感に基づいているような気がした。それは決して橋下氏にたいする批判というよりも、漠然とした閉塞感から、氏に過剰な期待を寄せ、独裁者にまで祭り上げかねない民衆、大衆への警告と受け取られた。

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