ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか ロックとキリスト教 イースト新書

島田裕巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781650975
ISBN 10 : 478165097X
フォーマット
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
255p;18

内容詳細

ロックといえば、「反体制的で権力に反抗するもの」というイメージが強い。その権力のなかには西欧で力をふるってきたキリスト教も含まれる。しかし、多くのロックミュージシャンが、曲のなかで神を讃えたり、神に祈りを捧げたりしている。その背景には、西欧社会におけるキリスト教文化の影響があるが、信仰を持つことによって、あるいは信仰を否定することによって、彼らの音楽はどう変化し、それはロックというジャンル全体にどう影響していったのか。宗教学者がその関係をひもとく。

目次 : 第1章 エルヴィス・プレスリーは、なぜゴスペルを歌ったのか(ロックンロールという事件/ 突然牧師になったリトル・リチャード ほか)/ 第2章 ロックはゴスペルからはじまった(エルヴィスは、なぜゴスペルに傾倒したのか/ エルヴィスの宗教的ルーツ ほか)/ 第3章 ボブ・ディランは、なぜキリスト教に改宗したのか(変化するディラン/ プロテスト・シンガーとしてのディラン ほか)/ 第4章 ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか(信仰に関心を持たないビートルズ/ エルヴィスとビートルズの出会い ほか)/ 第5章 ロックがキリスト教化する必然性(少年時代に植えつけられる宗教観/ ディランに欠けていたキリスト教的音楽体験 ほか)

【著者紹介】
島田裕巳 : 1953年、東京生まれ。宗教学者、文筆家。1976年、東京大学文学部宗教学科卒業。1984年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。東京女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gtn さん

    ジョン・レノンは、神を信じなかったというより、教会の権威に嫌悪を感じたのだろう。「僕らは、いまやイエスよりも有名」とのジョンの発言。素朴な感想である。当時の世相を反映した正しいコメントである。その発言から45年も経って、ローマ法王庁がジョンを「赦して」くださったそうである。教会ってなんて慈悲深いんだろう。ありがたいありがたい。既に亡きジョンは、その赦免を突き返すこともできない。バチカンに対し「卑劣」というのは言い過ぎか。

  • 苺畑序音 さん

    あちらで調べ、こちらから引用してと、色々大変でしたでしょうけど、何を今さらという内容。当事者意識が感じられない無理やりな問題意識。夢中になって聴いてきたとは思えない。「ロックの宗教性について考えることは、ロックの本質に迫ることになる」って、本質はそこじゃあないんだよ。タイトル買いするとたまには失敗もするな。

  • ザフー さん

    『エルヴィス』を劇場で観てからしばらく日数がたったが、キャラ造形、存在感のヤバみ、音楽シーンの圧巻は瞼に。後半の彼の孤独を描く物語よりもミンストレイル(サーカス)や黒人霊歌、トランシーなカートゥン風編集の前半に興奮したのには本書も脳裏あった。本書はエルヴィス、ディラン、レノン=ビートルズを主にその宗教性を読み解くが、三者音楽の宗教性解析よりも、背景の民俗・宗教風土に見所が向かった。ディランが改宗してもユダヤ/キリストで「神」は同一など、なるほどは随所にある。私的にエルヴィス「アメリカの祈り」p84が☑︎

  • 田中峰和 さん

    宗教概念の違いによってイギリスからの移民で始まった米国。ロックにおける音楽性の差異を宗教の観点からプレスリー、ディラン、ビートルズの比較で章別に論じられる。プレスリーが最も信心深く、幼いころからゴスペルに親しみ、人気を得た後も世俗の人気より神への帰依に拘り続けた。ディランはユダヤ教からキリスト教へ、さらにユダヤ教に戻るという道を選んだが、プレスリーほどの信心深さはない。英国出身のビートルズは宗教への関心は薄いが、レノンは自分の人気がイエスを超えたと発言し、批判を受けた。ストーンズはさらに信仰心がない。

  • Yappy! さん

    タイトルのジョン・レノンだけでなく、ロックをめぐる宗教観との関係を宗教学の専門家が分析。プレスリーのところとゴスペルのところで、教会との距離感、背後にある宗教観がとても新鮮で、日本人には違う感覚でしかわからないんだなぁというところを実感。 ロック関係で深いと言われるものに日本人があまり靡かないのも、つまりは背後にある宗教観や文化が違うからなんだろうなということも感じられる。 音楽はそれぞれの文化・思想を全て背負ったもの・・・改めてそれを実感。

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