スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 光文社新書

島村采津

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334037369
ISBN 10 : 4334037364
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
285p;18

内容詳細

スローシティやイタリアの美しい村連合に共鳴した小さな町、ショッピングモールの締め出しに成功した町、フェラガモが創り上げた大農場やオーガニックの父と呼ばれた人物の住む村―。グローバル化社会の中で、人が幸福に暮らす場とは何かということを問い続け、町のアイデンティティをかけて闘う彼らの挑戦に、その答えを探る。

目次 : 1章 人が生きていく上で必要なもの、それは人間サイズの町だ―トスカーナ州グレーヴェ・イン・キアンティ/ 2章 スピード社会の象徴、車対策からスローダウンした断崖の町―ウンブリア州オルヴィエート/ 3章 名産の生ハムと同じくらい貴重な町の財産とは?―フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州サン・ダニエーレ/ 4章 空き家をなくして山村を過疎から救え! アルベルゴ・ディフーゾの試み―リグーリア州アプリカーレ/ 5章 ありえない都市計画法で大型ショッピングセンターを撃退した町―エミリア・ロマーニャ州カステルノーヴォ・ネ・モンティ/ 6章 絶景の避暑地に生気をもたらすものづくりの心―カンパーニャ州ポジターノ/ 7章 モーダの王者がファミリービジネスの存続を託す大農園―トスカーナ州アレッツォ/ 8章 町は歩いて楽しめてなんぼである―プーリア州チステルニーノ/ 9章 農村の哲学者ジーノ・ジロロモーニの遺言―マルケ州イゾラ・デル・ピアーノ

【著者紹介】
島村菜津 : ノンフィクション作家。1963年福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリア各地に滞在しながら、雑誌に寄稿。’98年、ヴァチカンのエクソシストらに取材した『エクソシストとの対話』で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    今や世界中、どこへ行っても同じようなビルが建ち、同じような街路に同じような家が並びーすなわち大資本の論理によって効率化を推し進めて行けばますますそうなるだろう。それに警鐘を鳴らしたのがイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』であり、叛旗を翻して独自の道を行ったのがスローシティである。名前からも想像がつくように、それはスローフードから派生したもの。本書ではイタリア各地のスローシティの取り組みと特質を語ったもの。いずれも消滅の危機を迎えたことがあるような辺地である。また、だからこそスローシティが成り立つのだ。

  • あすなろ さん

    フト手に取り借りて来た図書館本。なかなか示唆に富んでいて興味深かった。版を重ねているだけある本ですね。イタリアの複数の地方を訪ねレポする事で、スローシティを考える。思えば我が国の町おこしとかは、人口や数字を気にし過ぎる嫌いがある。この本が提唱するのは、ないものねだりからあるもの探し、である。景観の重要性・個人商店は町の顔・歩いて楽しめる町・自動車依存を脱却する等。では、我が国にはこうした範はないのか?挙げられているのは、我が県の白川郷。確かにそうである。これからはこうした町づくりが民意により造られて欲しい

  • レモン さん

    北欧諸国は福祉や教育が充実していることで有名だが、イタリアってどうなんだろう?とふと目に留まって読んだ本。国民性に触れながら市政について言及してると想像してたら、地方都市のまちづくりについての話だった。なるほど、確かに日本の郊外はどの地域も似たり寄ったりの街並みで個性も全くない。空き家や歴史ある建物(修道院など)を民泊に改装し、豊かな自然や地元の名産を使用した料理で地域の魅力を最大限に活かし、雇用の創出も図っている。旅行中までバタバタと忙しくするのはやめよう、の記述に納得。

  • loanmeadime さん

    私が気を揉んでも仕方ないのですが、高齢化の果ての空き家の群やら、地方都市、もしかしたら東京の一部でもお馴染みになってしまったシャッター商店街などを何とかする方法があるのか、と思い読んでみましたが、期待したような話題はそれほど多くはなかったですね。ただ、水俣市の地元学「ないものねだりからあるもの探し」やらフェラガモによるアグリトゥリズモやらは、印象に残りました。「気がつけば何かが加速し、そこに加担している」という事態からの脱却にはスローにする、というキーワードはあるのかな、と思いました。

  • Saiid al-Halawi さん

    イタリアの農村でも日本同様に過疎のピンチを経験してきた自治体も多いみたいだけど、ありものを観光資源に変えてる、または変えようと試みてるすごい事例がいくつも。遅いことは素晴らしいことだわ。

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