島本理生 / 角田光代 / 栗田有起 / 生田紗代 / 宮下奈都 / 井上荒野

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コイノカオリ 角川文庫

島本理生 / 角田光代 / 栗田有起 / 生田紗代 / 宮下奈都 / 井上荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043726059
ISBN 10 : 4043726058
フォーマット
出版社
発行年月
2008年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,250p

内容詳細

どんな恋にも、その時だけの特別な“カオリ”がある―ゆるくつけたお気に入りの香水、彼の汗やタバコの残り香、ふたりでつくった料理からあがる湯気―柔らかく心を浸す恋の匂いをテーマに、今、一番鮮烈な“恋の描き手”たちが集う。漂う6つのフレイバーが呼びおこすのは、過ぎ去ったあの日のこと?それとも―?6人のラブストーリーテラーが供する、せつなさのスペシャリテ。

【著者紹介】
角田光代 : 1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞を受賞。05年『対岸の彼女』で直木賞を受賞

島本理生 : 1983年東京都生まれ。98年高校在学中に応募した「ヨル」で鳩よ!掌編小説コンクール第2期10月号当選、年間MVPを受賞。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年都立高校在学中に「リトル・バイ・リトル」が第128回芥川賞候補となり、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞

栗田有起 : 1972年長崎県生まれ。名古屋外国語大学外国語学部英米語学科卒業。2002年「ハミザベス」で第26回すばる文学賞を受賞しデビュー。「お縫い子テルミー」が第129回芥川賞候補になり、選考委員から高い評価を受ける。04年「オテルモル」が第131回芥川賞候補、05年「マルコの夢」が第133回芥川賞候補になる

生田紗代 : 1981年埼玉県生まれ。明治学院大学卒業。2003年「オアシス」で第40回文藝賞を受賞

宮下奈都 : 1967年福井県生まれ。上智大学文学部卒業。2004年初めて書いた小説「静かな雨」で第98回文學界新人賞佳作に入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ハミング♪♪@LIVE ON LIVE さん

    想像していたような感じのお話ではなかったが、どれも「コイノカオリ」がするものだった。どれも悲しくて切ない雰囲気があったが、「コイノカオリ」とはそういうものなのかもしれない。生田紗代氏の「海のなかには夜」に出てくる佐智子の心情にすごく共感した!あのアンビヴァレントな感情は、嫌というほどわかる。宮下奈都氏の「日をつなぐ」に出てくる修ちゃんが気になった。「アフリカとブラジル」「土星と土星の輪」「ハイペリオン」「バイオリン」などなんか良かった。食べ物の描写がおいしそうで、豆のスープが飲みたくなった。

  • りゅう☆ さん

    同じシャンプー、レモン、蜂蜜、たばこ、豆のスープ、椎茸の香りから綴られる6つの恋の短編集。栗田有起さん「泣きっつらにハニー」のマッサージルームのオーナーのママがお気に入り。宮下奈都さん「日をつなぐ」では知らない土地でのほとんど一人での子育てで不安を感じ、豆スープを作ることで自分を少し取り戻して前向きに向かおうとする姿勢が同じ宮下さんの「太陽のパスタ、豆のスープ」を思い出す。修ちゃんの話、私も気になるな〜。

  • ワニニ さん

    読んでいて、止めてと思うくらいカオリが鼻につく作品(悪い意味ではなく)、カオリにうっとりしてしまう作品、あまりカオリが感じられない作品などあって、面白かった。不確かな人とのつながり、愛と気持ちが、それぞれ良かったアンソロジー。カオリというか匂いは、パッと記憶を鮮明にする。カオリということでは、角田光代・栗田有起・井上荒野が印象深いが、物語としては島本理生が好き。宮下奈都は、新米ママの閉塞感を思い出し、切なかった。年代順ぽい気もするけれど、『犬と椎茸』を最後にしないで欲しかった。上手すぎて…やるせない。

  • Kumiko さん

    タイトルから甘々のラブストーリーを想像していました。思ってたのとはちょっと違ったけど、「香り」と「恋心」ってやっぱり密接な関係。タバコの残り香、汗の匂い、エアーサロンパスの匂いでさえも、恋が絡めば全ていい香りになっちゃうんだよね(上記の匂いは内容とは無関係です)。この本の中でリアルだったのは断然大トリの井上荒野さん『犬と椎茸』。恋人を友人に獲られるきっかけになった日に漂っていた匂い。そりゃ後々まで忘れられるまい。女心の複雑さをこの短編の中で最大限に描いていて好み。超久しぶりのアンソロジーでした。

  • タルシル📖ヨムノスキー さん

    タイトルを見て、勝手にピュアな初恋のレモンやミントの香りを想像して手に取ったが、内容は、「母の不倫相手と母は同じシャンプーの香りがした」とか、「夜学に通学する主人公が好きになった相手は…」とか、「大学生の恋がゆっくりフェイドアウトする話」などの変化球責めで、ちょっと面食らった。そんな中一番良かったのは、やっぱり宮下奈都さんの日をつなぐ=B豆のスープの香りはともかく、「自分も奥さんにこんな思いをさせていたかもしれない」と、読んでいて本当に苦しくなった。まだまだ人生経験が足りないと実感させられた一冊。

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