atプラス28

岸政彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784778315214
ISBN 10 : 4778315219
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
追加情報
:
207p;21

内容詳細

今回の特集では、論文という形式にさえこだわらず、生活史の語りを使ってそれぞれが自由に、「もっとも書きたいことを書く」ということをめざした。
(中略)
私たちは、それぞれの調査のなかで、さまざまな人びとに、そして語りに出会ってきた。
語りというものは、切れば血が出る。それは生きているのだ。
私たちがおこなっているのは、そこで暮らし、生活している個人に直接お会いして、その言葉を聞き取るという作業である。
もちろんトラブルも多いし、相手を傷つけてしまうこともある。また逆に、自分たちが傷つくこともある。
しかしそれでもなお、フィールドワーカーたちは現場に赴き、人びとと会おうとする。
それは、人びとの声というものが、思想や理論の言葉よりも、「よりリアルで、おもしろい」からである。
(岸政彦 「特集によせて 人に会い、語りを聞く。そしてそこから、社会を考える」より)

【特集】生活史 (岸政彦 編集協力)
岸政彦
特集によせて 人に会い、語りを聞く。そしてそこから、社会を考える
上間陽子
キャバ嬢になること
朴沙羅
生活史における「事実」のために
齋藤直子
一九年前の調査を読み直す
石岡丈昇
ボクサーと言葉
山北輝裕
モクモクの部屋で人生を聞く――ある野宿経験者のお話
川端浩平
帰化と放射能汚染
岸政彦
タバコとココア――「人間に関する理論」のために

【連載】
柄谷行人
Dの研究(第6回) 社会主義の科学(その二)
動く人(第7回)
砂川秀樹 活動の当事者は「アイデンティティ」に依らない
大澤真幸
可能なる革命(第20回)
Review of the Previous Issue
大澤聡 Re:機能性文学論

『atプラス』28号に書いた/語った人たち
編集後記

ユーザーレビュー

総合評価

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひろみ さん

    こうしてまとめて読んでみると、岸さんの語りがいかに特別かがよく分かる。この世界にはフィールドワークが出来る人間と出来ない人間がいて、私は完全に後者なので出来るだけで尊敬しているのだけど。大澤聡さんの「Re:機能性文学論」も面白かったです。

  • ヨシオ・ペンギン さん

    生活史調査の文体ってのは研究者によってかなり違いがあるものなんだなと。どれもよかったけど、上間陽子さん、石岡丈昇さんのところ、特によかったな。

  • JunTHR さん

    特集「生活史」のみ。論文ではなく、エッセイ的に書かれる様々な生活史インタビューが、とんでもない豊かさで面白くてたまらん。初っ端の「キャバ嬢になる」が特に好きだった。 読み進めながら、素人からするとどうしても湧いてしまう「これがどう学問になるの?」という疑問に柔らかい言葉でしっかりと応える最後の岸政彦による寄稿も素晴らしい。そこで挙げられる例「ココア」には、掴まれた。ぐっと掴まれた。

  • Ñori さん

    最後に社会学者というものがその時々の人々の選択における合理性の「報告者」としての役割を担っていることが提示されている。しかし、事後報告を超えた役割が我々には担えないのだろうか。経験の蓄積が足早に忘却される昨今において、記憶を記録に留めることに意義があることには間違いない。だが、学者には次の一歩はないのか。答えは簡単に出ない。

  • まひろ さん

    ・「文学」的な語りによって「科学」的に社会を分析することは可能なのか・悲壮な状況を前に、自分はそうではなくよかったという感情、反面教師にしようといった気持ちとの折り合いのつけ方

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