焼かれる前に語れ 日本人の死因の不都合な事実

岩瀬博太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866213699
ISBN 10 : 4866213698
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
209p;19

内容詳細

日本の変死体解剖率は、先進国の中でも最低レベルだ。だが、この事実が多くの問題をはらんでいることを、私たち日本人は知らないまま生活している。自分自身や身内、あるいはニュースで見聞きする事件事故の遺体がどのような扱いを受け、処理されるのか…。日々、“死因”の真実と向き合う司法解剖医が、この国の死因究明のあり方に改めて強く警鐘を鳴らす!―これは決して他人事ではない。

目次 : 第1章 あまりにお粗末な「死因究明」の現状/ 第2章 本当の死因はどこに?―千葉大学・CT検視への取り組み/ 第3章 遺族の思い、法医学者の使命/ 第4章 見逃される保険金・薬毒物殺人/ 第5章 もの言えぬ乳幼児の死因解明と「法歯学」/ 第6章 さまざまな「死」を考察する/ 第7章 医療事故死はどう扱われていくのか/ 第8章 日本の「死因統計」は信用できるか

【著者紹介】
岩瀬博太郎 : 1967年、千葉県木更津市生まれ。解剖医、千葉大学大学院医学研究院法医学教室教授。東京大学医学部医学科卒業。同大学法医学教室を経て2003年より現職。14年より東京大学大学院医学系研究科法医学教室教授併任、千葉大学附属法医学教育研究センター設立に伴いセンター長併任。法医学ドラマやコミックの監修も務める。日本法医学会理事

柳原三佳 : 1963年、京都府京都市生まれ。ノンフィクション作家。交通事故、死因究明、司法問題等をテーマに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • akiᵕ̈* さん

    検視や司法解剖については、ドラマや小説で見てなんとなくは知ってはいたけど、解剖医である著者の口から発せられる実態はとても生々しくリアルで、これが現実なのかと恐ろしい。日本の解剖率は先進国で最低レベルとされていて、それだけ犯罪の見逃しが多いということ。国から支給される鑑定謝金はとても少ないし、法医学者も人手不足。特に変死体が発見されても犯罪性が強く疑われるものでなければ司法解剖に回らない為真実の究明が難しくなるという。保険金殺人、パロマ事件等解剖していれば再発は防げたのにというのは著者共々悔やまれてならない

  • 紫の煙 さん

    法医学の現場医師による、忠告。予算不足、縦割り行政、検視官制度など、様々な要因により、変死体の死因は恣意的な場合も含め、信用できないとある。結果、保険金連続殺人や、一酸化炭素中毒事故など防げた事件事故もあったかもしれない。知らないところで我々の社会は、問題だらけなのだ。

  • おやぶたんぐ さん

    本書の語り手は千葉大学院法医学教室教授。やはりというべきか、問題意識は先頃読んだ「法医学者の使命」とかなり重なっている。捜査機関の都合が優先し、充分な予算配分もなく不合理に分断された体制は、早急に改善されなければならないのではなかろうか。

  • Theodore さん

    同名書籍の新版。時代を反映してコロナ禍がもたらした影響なども書かれている。内容自体は同作者の別の本と重複する話も多数。裏を返せばそれだけ日本の法医学を取り巻く現状は変わっていないと言うことでもあり、問題の早期解決が急がれる。個人的には法医学専門の第3者機関を設立するというのは非常にいいアイデアだと思うのだが、法案が廃案になってしまったのは残念。野党の議員で心ある人がもう1どこの問題に向き合ってくれないものかな、と思う(与党は当てにできないので)。

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