ぼっけえ、きょうてえ 角川ホラー文庫

岩井志麻子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043596010
ISBN 10 : 4043596014
フォーマット
出版社
発行年月
2002年07月
日本
追加情報
:
15cm,211p

内容詳細

―教えたら旦那さんほんまに寝られんようになる。…この先ずっとな。時は明治。岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた…。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。

【著者紹介】
岩井志麻子 : 1964年、岡山県生まれ。99年、「ぼっけえ、きょうてえ」で第六回日本ホラー小説大賞、第一三回山本周五郎賞を受賞。『岡山女』が直木賞候補になる。独自の世界でホラー文学を開拓している注目の作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青乃108号 さん

    夏らしく、ホラーでも読もう。有名な作品が良いかな。おや、装丁画の雰囲気もいい感じでこれは怖そうじゃないか。短編集なのか。短編集、苦手なんだって。しょうがない。読んでみるか…表題作は読みやすく、そこそこ怖い。二番目、三番目はほとんど印象に残らない。そして四番目。出てくる。件(くだん)が。頭は牛で体が人間の化け物。これって怖いですかね。何か想像するとユーモラスで怖さを感じないんですけど。小松左京の【くだんのはは】は表題作のくだんにめげて、読むのを止めてしまった覚えがあるから、やっぱりくだんは苦手なんだな。

  • hideko さん

    再読。何度、繰り返し読んでも面白い。こういう、日本的な土着的というか、ジットリとした世界観大好きです。 ここから岩井志麻子さんにハマってかなり読んだな。 岡山に対してのイメージが暗い土地(関係者の方、スミマセン)だと私の中で植え付けられた一冊。 (´•ω•`;)

  • 明智紫苑 さん

    私が好きな作家さんたちには何人か岡山出身の方々がいるけど、やはり岩井さんが一番曲者で「きょうてえ」。塚本青史さんも宇月原晴明さんも一筋縄ではいかない作風だけど、岩井さんは別次元。

  • bookkeeper さん

    ★★★☆☆ 再読。「ぼっけえ、きょうてえ」女郎が語る寝物語。生命の尊厳や情愛の光の差し込まぬ地獄。姿形よりも心の形がどこか決定的に捩くれてしまったものが、じわじわと浮かび上がってくる。 「あまぞわい」激しく波の打ち付ける岩礁。そこに繋がれた亡霊は夫に尽くして死んだ海女か、手籠めにされた挙句殺された尼か。いずれにしても男に食い物にされて報われない…。 郷愁を掻き立てる"古き良き日本の原風景"が内包していたかもしれない、じめっとした恐怖。昔も良いことばかりでは無かったのね。ほんときょうてえ…(◞‸◟)

  • mocha さん

    ずっと気になりながらも、怖そうで手に取れなかった本。やっぱり“ぼっけぇ、きょうてぇ!”(めちゃ怖い)収録4篇とも、明治頃の岡山を舞台とした土臭い話。貧しさにがんじがらめになって、抗うことも諦めた人々。生きていくのに精一杯で、思いやりなんてものの入り込む隙間はない。生きるも地獄、死んでも多分地獄へ行くだろうという救いのなさに戦慄する。

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岩井志麻子

岡山県生まれ。「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作収録の短編集により第13回山本周五郎賞を受賞。『岡山女』が第124回直木賞候補。『魔羅節』『チャイ・コイ』(婦人公論文芸賞)、『自由恋愛』(島清恋愛文学賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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