経済学の宇宙 日経ビジネス人文庫

岩井克人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532240042
ISBN 10 : 4532240042
フォーマット
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
641p;16

内容詳細

資本主義は本質的に不安定だ。経済を考え抜いた格闘の軌跡。

目次 : 第1章 生い立ち―「図鑑」から経済学へ/ 第2章 MIT留学―学者人生における早すぎた「頂点」/ 第3章 エール大学―『不均衡動学』を書く/ 第4章 帰国―「シュンペーター経済動学」から「資本主義論」へ/ 第5章 日本語で考える―『ヴェニスの商人の資本論』から『貨幣論』へ/ 第6章 再び米国へ―「日本経済論」から「法人論」へ/ 第7章 東京とシエナの間で―「会社統治」論から「信任」論へ/ 第8章 残された時間―「経済学史」講義からアリストテレスを経て「言語・法・貨幣」論に/ 補遺 『不均衡動学』の現代版に挑む

【著者紹介】
岩井克人 : 1969年東京大学経済学部卒、72年マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.取得。73年エール大学助教授、79年エール大学コウルズ経済研究所上級研究員、81年東京大学助教授、88年ペンシルベニア大学客員教授・プリンストン大学客員准教授、89年東京大学教授、2010年定年退職。現在、国際基督教大学特別招聘教授、東京財団名誉研究員、東京大学名誉教授。主な著書に『Disequilibrium Dynamics(不均衡動学)』(日経・経済図書文化賞特賞)『貨幣論』(サントリー学芸賞)『会社はこれからどうなるのか』(小林秀雄賞)ほか

前田裕之 : 1986年東京大学経済学部卒、日本経済新聞社入社。編集局経済解説部編集委員などを経て、現在、学習院大学客員研究員、川村学園女子大学非常勤講師、文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Sam さん

    文庫版が出たので再読。一言でいえば岩井克人版「私の履歴書」である。面白いことこのうえないのだが、内容は不均衡動学から法人論、信任論といった岩井先生の主たる学説に加え、生い立ちや日米伊での学究生活や交流、奥さま(作家の水村美苗)のこと、哲学や科学、映画論等々、まさに「履歴書」と呼ぶに相応しい多くのことが実直に語られている。ご本人は謙虚にも学者としては早々に「没落」したと仰るが、むしろ「進化」(あるいは「突然変異」?)とでもいうべきものであり、経済学の枠を超えたその学説が正当に評価される日がいずれ来ると思う。

  • ばんだねいっぺい さん

    最後まで読むと本書がなぜ「経済学の宇宙」と名付けられたかが腑に落ちる。反復する蚊柱のような現象を統一した理論に落とすことは、他分野の科学同様、一筋縄ではいかない。最終的に古典的命題に還っていくのが面白い。自己契約の話は差し込みがあった。

  • またの名 さん

    計算してみたら基本中の基本なはずの需要と供給の均衡というセー法則が崩壊し、矛盾を前に悩み続け「矛盾に見えたことこそ証明された命題に他ならない」と転換させ、不均衡な世界として経済を描き直した著者。各々の理論体系が前提にしてる枠組みを受け入れた上でそれを展開すると自己破綻するという論証方法や、貨幣が貨幣として使われるのは貨幣として使われるからという自己循環の論法を好む学問的思考を、ノーベル賞級の経済学者とも目されたりした人生行路に沿って語る。数々の岩井理論をラフに学べるのみならず、経済学の全体像も掴める構成。

  • Hiroki Nishizumi さん

    いやぁ読みごたえがあった。そして面白かった。無限の部屋を持つホテルから貨幣論への昇華、資本主義の真の危機とは、法人について、信任論の展開など内容が濃く消化しきれない。それでも再読を繰り返してモノにしたい。

  • しんたろ さん

    岩井氏の半生にそってその学問を明らかにする/単純に学術的な説明なだけでなく、その思想の部分や時系列の出来事を含んでいるので、学問がよりリアリティをもって感じる/資本主義が本質的に倫理を核に備えていること。…会社(法人)と経営者を分離し自己循環的に規定していること/日本企業は株主主権ではなく昔から持ち株会社を利用した人本主義的であったこと/ビジネスの世界でなんとなく言われていることを学術的に言及されているところが痺れる。まだまだ理解できないところが多いが修行して帰ってきたい

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