リップヴァンウィンクルの花嫁

岩井俊二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163903774
ISBN 10 : 4163903771
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
300p;20

内容詳細

声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが…。岩井俊二が描く現代の嘘と希望と愛の物語。

【著者紹介】
岩井俊二 : 1963年生まれ、宮城県出身。『Love Letter』(95)で劇場用長編監督デビュー。映画監督・小説家・作曲家など活動は多彩。ヘクとパスカルというユニットで音楽活動もする。復興支援ソング『花は咲く』は作詞を手がける。『花とアリス殺人事件』では初のアニメ作品に挑戦、国内外で高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 風眠 さん

    この世界には沢山の人がいて、人の数だけ幸せも不幸せもあって、時に「奇想天外」なことが起こったりもする。次から次へと不幸に見舞われる七海。月100万円稼げるメイドのバイトを紹介され、その屋敷にいたもう一人のメイド、真白と出会う。「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」真白は言う。その言葉の先に込められた真白の想いと、私の中の何かが共鳴する。「嘘じゃないですよ。でも・・嘘でもいいじゃないですか」七海の言葉が、諦めみたいに希望みたいに、ポツっと響く。容赦のない現実から遠のくみたいに、私の心にもポツっと響いて。

  • mariya926 さん

    図書館本であまり期待せずに、この作家さんも映画監督であるということすら知らずに読み始めましたが、面白かったです。現代の近いところで起こっていそうな、でもありえないような話です。SNSでの出会いなので自分でもどこか信頼しきれていないのか、心の声を他のアカンウトでつぶやきますが、バレないのかドキドキでした。安室が怪しすぎましたが、どこまでも黒いの?という感じです。しかしこのタイプも近くにいそうな感じでまた怖いです。正直、今は映画を観る時間が無いですが、いつか映画も観て映像だったらどんな感じか観てみたいです。

  • ケンイチミズバ さん

    真白さんの真実が凄すぎます。不器用な七海が殻を破れたのは自分とは真逆な彼女の毒気、真白という女神の救いの手のおかげだ。眠れない夜、水槽のクラゲを眺め涙するシーンは美しかった。誰か一緒に死んでくれる人が欲しいという気持ちを結婚してくれる?と言い替えたら、戸惑いながらはいと答えた。それだけでもう望がかなったんだね。ウエディングドレスの衝動買いも猛毒性のペットを飼っていた理由もわかりました。奇想天外な日々が終わり七海のコレカラが始まるラスト、あの時の届かなかったメールがジーンときてしまった。おもしろかった。

  • 優花 🍯モグモグ さん

    最初から怪しさが漂う空気満載でした。これから七海の人生は、どう転げ落ちていくのか!?……読んでいくうちにグイグイ引き込まれていきました。後味の悪い結末を思い描いていたけれど、予想に反して良かったです。映画を見ていないけれど、安室行枡役の綾野剛はピッタリだなって思いました。

  • ゆかーん さん

    SNSでの『つながり』。それは大規模な世界での人との関わり。ネットという社会が無かったら、きっと知りあえ無かった人と知り合える場所。勿論リスクは伴うけれど、その分得られる事も多いはず。私自身もSNSで助けられたことは多く、この読書メーターで知り合えた人たちに感謝したいことが沢山ある。勿論、この『つながり』が良い事ばかりでは無いのかもしれないが、この世界での出会いを幸福ととるか、ハタマタ不幸と捉えるのも自分自身。このSNSでの『つながり』が、自分の人生に重要な意味をもたらすこともあるのかもしれない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

岩井俊二

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか」で日本映画監督協会新人賞を受賞。劇場用短編映画「Undo」発表。連日超満員の大ヒットとなる。1995年  「Undo」がベルリン国際映画祭フォーラム部門でNETPAC賞を受賞。初の長編映画「Love Letter」は6ヶ月のロングランを記録。1996年  「Picnic」ベルリン映画祭新聞記者賞受賞。「スワロウテイル」発表。1998年  「四月物語」発表。

プロフィール詳細へ

岩井俊二に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品