メロドラマ・オペラのヒロインたち

岡田暁生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093884501
ISBN 10 : 4093884501
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
追加情報
:
253p;19

内容詳細

『椿姫』から『ワルキューレ』まで、メロディー+ドラマ=メロドラマの系譜を女主人公からひもとく、名作オペラ入門。

目次 : メロドラマとは何なのか?/ ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作『ノルマ』 甘美で憂鬱な巫女のメロディー/ ジュゼッペ・ヴェルディ作『ラ・トラヴィアータ』 ヴィオレッタは「娼婦」なのか?/ ジュゼッペ・ヴェルディ作『イル・トロヴァトーレ』 ロマの老母の絶叫/ ジュゼッペ・ヴェルディ作『アイーダ』 王女の誇りと決めゼリフ/ リヒャルト・ワーグナー作『ニーベルングの指環』 愛は世界を救う/ リヒャルト・ワーグナー作『トリスタンとイゾルデ』 実人生の中のメロドラマ/ ジャック・オッフェンバッハ作『ホフマン物語』 人形と女流芸術家と高級娼婦と/ ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作『エフゲニー・オネーギン』 清純派ヒロインの条件/ ヨハン・シュトラウス二世作 喜歌劇『こうもり』 キュートな女中は女優志願/ ジャコモ・プッチーニ作『トスカ』 ラ・トスカ―ラ・カラス/ ジャコモ・プッチーニ作『トゥーランドット』 トゥーランドット・シンドローム/ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作『コジ・ファン・トゥッテ』 モーツァルトにメロドラマ・ヒロインはいない/ リヒャルト・シュトラウス作『ばらの騎士』 喜劇と節度ある有閑マダム/ リヒャルト・シュトラウス作『アラベラ』 機微がわかる優雅な「大人の女」/ エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト作『死の都』 ノスタルジーと幻影/ デヴィッド・リーン監督『逢びき』 ピアノを弾く令嬢の恋愛ごっこ/ ヴィクター・フレミング監督『風と共に去りぬ』 ウィーンからハリウッドへ/ フランシス・フォード・コッポラ監督『ゴッドファーザー』 移民たちの歌/ メロドラマと風景と音楽と

【著者紹介】
岡田暁生 : 音楽学者。京都大学人文科学研究所教授、文学博士。1960年京都生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得退学、大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授を経て、現職。『オペラの運命』(中公新書・2001年度サントリー学芸賞受賞)、『西洋音楽史』(中公新書・2005年)、『ピアニストになりたい!』(春秋社・2008年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『音楽の聴き方』(中公新書・2009年第19回吉田秀和賞受賞)ほか、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ムーミン2号 さん

    「オペラを観るために必要な勉強」はあまりないよ、ハリウッド映画とそう変わらないものだから、というスタンスで名作オペラの数々を紹介してくれている。要するにメロドラマなんだ、という切り口で、オペラを楽しむためのハードルを随分下げてくれている。音楽的素養も知識も乏しいワタシのような一ファンにはありがたい書で、もっと楽しんで観て、聞けばいいんだと思えるようになった。ただ、本書ではオペラのことばかりが書かれているのではない。19世紀のヨーロッパ社会における階級制のこと(貴族制も含む)などへの言及がある。

  • trazom さん

    オペラを、芸術ではなく娯楽として捉えた軽いノリの作品。だから、「勉強になる」とか「考えさせられる」ことは何もなく、メロドラマとヒロインという二つのキーワードでの他愛ないおしゃべりを聞かされている気分。「オネーギン」のタチャーナは吉永小百合、ヴェルディの本領は任侠モノ、ワーグナー・ヒロインにはセックス・アピールが全くない、なかなか決め球が出てこないドイツオペラが蟻で、気前よく最初から大盤振る舞いして息切れするするイタリアオペラがキリギリスとか、言ってみれば与太話の連続。でもまあ、これが中々面白いんだなあ。

  • NyanNyanShinji さん

    メロドラマ・オペラの嚆矢としてベッリーニ作曲『ノルマ』を挙げ定番のヴェルディ『椿姫』、プッチーニ『トスカ』などを経て、コルンゴルト『死の都』を境にオペラの後継である映画作品「風と共に去りぬ』や『ゴッドファーザー』そして『男はつらいよ』で本書は閉じられる。決して作品論やあらすじ紹介にとどまる事なく、時代背景や当時の文化論と対照させる岡田氏の手法は,本書でも鮮やかである。

  • Ikuo Kobayashi さん

    著者は思い込みが激しい感じでついていかれない部分も多いですが、オペラはメロドラマだとの主張は大いに共感します。オペラシーズン、早く始まらないかな。

  • つばき さん

    しかるに、どの時代にも女性の願望を表しているのがメロドラマ。清く美しいヒロインたちよりも、魅せる脇役達。女性の願望は男性目線だとみんなステレオタイプのつまんない女と言われてしまうのですね、淋しいけれども納得です。紹介されている音源、なかなか聞くのがか難しそうなのもありますが、探してみたくなりました。

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人物・団体紹介

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岡田暁生

1960年、京都市生まれ。音楽学者。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学人文科学研究所教授。『オペラの運命』でサントリー学芸賞、『ピアニストになりたい!』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、『音楽の聴き方』で吉田秀和賞、『音楽の危機』で小林秀雄賞受賞

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