西郷星 光文社時代小説文庫

岡本綺堂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334774875
ISBN 10 : 4334774873
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
327p;16

内容詳細

明治十年、西南の役で西郷隆盛が没した後に、帝都の夜空に箒星がいく度も流れた。人々はこれを西郷星と呼び大騒動になったという―。著者の幼少時の記憶をもとに綴られたユーモア溢れる表題作をはじめ、切れ味鋭い掌編から、読み応え充分な中編まで、稀代のストーリーテラーの才筆を存分に堪能できるヴァラエティ豊かな作品集。全十一編のうち八編が初文庫化!

【著者紹介】
岡本綺堂 : 1872(明治5)年、元幕臣で英国公使館勤務の岡本純(維新前は敬之助)の長男・敬二として東京高輪に生まれる。幼少より漢詩、英語、演劇の素養を身につけ、19歳で東京日日新聞に入社、ほどなく狂綺堂と号し、劇評の筆を執る。1891年に同紙に小説「高松城」を連載、’96年には初の戯曲「紫宸殿」を発表。以後、小説、戯曲、随筆、翻訳など膨大な作品を遺し、現在もなお多くの信奉者を持つ。1939年3月1日没、都立青山霊園に眠る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    江戸時代の巷説から人情噺、探偵小説に奇談と文庫未収録の作品を集めた故。内容は多岐に渡っている。好みから言わせてもらえば、やはり探偵小説と奇談が興味深いのだが、探偵小説の「埋れ木」は微妙な出来。話の中に唐突な部分がちょっと多すぎるというか。探偵、特にその妹が魅力的なので惜しいというか。翻って奇談「西郷星」や「心中の味」等は、今まで埋もれていたのが不思議なくらい。著者の名だたる怪談集に収録されてもおかしくないくらい。その他の作品も捨てがたい味を持っており、これからも斯様な作品が文庫で復刻されることを祈りたい。

  • aloha0307 さん

    岡本綺堂は初読み 漱石と同時代は意外です。表題はone of themで全10編の騎談集でした。時代に取り残され儚くも亡くなる明治初期の江戸人たちを淡々と語ります。多少唐突ながら、人間の情けと謎・怪奇が混ざりあい昇華してゆく幕切れの余韻は限りなく深いものがありました。

  • 澤水月 さん

    餝屋の留さんはこの頃発狂した。の一文で始まり西郷隆盛になったと思い込む男の奇談、裏で進む人々のアヤ。随筆の西郷星も面白く、彗星を見たことがない身として人々が楽しそうで当時の様子がリアル。大森彦七は毎夜、楠正成の怨霊に悩まされる田舎侍、稲生物怪録を想起。婦人雑誌連載の埋れ木は雑な感じで引き受け仕事かな。アイヌ哀話が突如あり、バラエティに富み興趣深い

  • しんこい さん

    文庫未収録の作品がこんなに出てくるのも驚きだが、残念そんなに好きではなかった。止まり木はミステリだがだいぶどたばた、西郷星も奇談。

  • Ribes triste さん

    江戸異聞、怪異伝、推理小説、明治昔語りにエッセイ。バラエテイに富んだ1冊でした。やっぱり綺堂さんが好きだなあ。未読のものが読めるのが嬉しいので、この企画が続いてくれるといいなあ。

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人物・団体紹介

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岡本綺堂

1872年生まれ。本名敬二。旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』などの名作を発表。捕物帳の嚆矢「半七捕物帳」シリーズで人気を博した。1939年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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