高校生からの古典読本 平凡社ライブラリー

岡崎真紀子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582767766
ISBN 10 : 4582767761
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
390p 15cm(A6)

内容詳細

古事記や源氏、平家や太平記、芭蕉、西鶴の有名どころから、教科書に載らないちょっと変なもの、また近代の透谷や小波、子規、朔太郎まで、36の古典の最良部分を原文で読んでみる。嫉妬で指が蛇になる女の哀しみを、貴人の前で排便する高僧のヲコな気高さを、作品の深みをとらえてみせる独自な読み方を提示して、古文読みの楽しさを伝授する、日本古典への最良の手引き。

目次 : 女と男のいる古典(紫式部『源氏物語』―朧月夜との逢瀬(花宴巻)/ 『万葉集』―妻を恋うる歌(巻二) ほか)/ 何が「イケ」てる?(清少納言『枕草子』―心にくきもの/ 兼好法師『徒然草』―花はさかりに(一三七段) ほか)/ おはなしおはなし(『古事記』―穀物神の殺害(上巻)/ 『太子伝』―蝦夷の前に立つ聖徳太子(十歳条) ほか)/ その時その場のリアル(『おもろさうし』―あがる三日月(ありきゑとおもろ(航海のおもろ)。巻十)/ 増基『いほぬし』―旅先で友と出会う ほか)/ 人はどんなことをどんなふうに考えてきたのか?(紀貫之「『古今和歌集』仮名序」―やまと歌は、人の心を種として/ 『和漢朗詠集』―無常 ほか)

【著者紹介】
岡崎真紀子 : 1971年、東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学准教授

千本英史 : 1954年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学教授

土方洋一 : 1954年、広島県生まれ。東京大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、青山学院大学教授

前田雅之 : 1954年、山口県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、明星大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    表題のように日本の古典を原文で読んでもらおうというもので一般的な受験参考書ではありません。古典文法などはなく古文で書かれた文章をいかに理解していくかということでこのような本を最初に読んでから文法などに取り掛かるといいのでしょう。小西甚一先生の参考書を思い出しました。

  • tieckP(ティークP) さん

    言文一致体ではない様々な日本文学上の文章を短く引用し、四人の編著者が解説を施したアンソロジー。ときどき「若者向けにくだく」くだき方が不器用なところはあるが、解説は深い知識を前提にしつつも素人向けに上手く書かれている。中国のみならず外国文学研究と接続させているのも興味深く、『古事記』は世界神話と、巖谷小波はメルヒェンと、文語訳『聖書』はカール・バルトと絡めて語られる(ここまで来たら柳田国男にもそのような目線があって良い)。通貫するテーマは、文語の方が口語より美しかろう、ということだが主張が控えめなのも良い。

  • ペミカン さん

    私の中で、もっと早く出会いたかった本・・のトップ3に入る。紹介されたテキストの面白さはもちろん、日本人の心のルーツとしての物語がかくも豊かで様々あることを、思春期に教えることの重要性を思う。現代では爆笑モノに読める、というこがね丸・「平家」で一写本の中にしかない髑髏尼の入水・等、解説陣の思いにも心揺さぶられた。

  • あかくま さん

    古典を原文で読むときの大きなネックは、「読むスピード感」に欠けること・・試験や研究のためではなく、純粋に楽しみのために読むには、ある程度のスピードが不可欠なのだが、いかんせん実力不足で。この本は、教科書には採られないような古典を原文で読んで楽しもうという趣旨なのだが、実によい具合に註が付いていて、読めた気にさせてくれる。念のために訳もついているが、ほとんど必要なかった。編著者の皆様の、古典愛が解説をはじめ、端々からあふれていて、熱い一冊。採用されている各部分は短いので、もっと読んでみようという気になる。

  • 澪標 さん

    あまりメジャーでない作品も取り上げ、それを短く説明をしている。 教材選択の際に参考になる本である。

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岡崎真紀子

1971年、東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学准教授

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