私のサイクロプス

山白朝子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041037270
ISBN 10 : 4041037271
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
286p;20

内容詳細

怪異についてあつめていれば、父の正体もわかる日が来るかもしれない。迷いし旅路で人々が抱えるものは、生への執着と死の孤独―和泉蝋庵の道中記、ふたたび。

【著者紹介】
山白朝子 : 2005年、怪談専門誌『幽』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ❁かな❁ さん

    旅本作家、和泉蝋庵シリーズ第二弾!『エムブリヲ奇譚』読了後すぐ今作を読みました!今回は荷物持ちの耳彦の他に前作で登場した輪も共に旅に参加。この3人のバランスが良く前作以上に掛け合いが面白い♪またもや迷い癖の為ありとあらゆる所に行ってしまう。前作以上に危険な目に合う耳彦の不運っぷりもスゴイ!怪異より人間の業の深さを感じる。「私のサイクロプス」が切なかった。「死の山」「呵々の夜」は乙一さんらしさを感じドキッとしてすごく面白かった!書き下ろしの「星と熊の悲劇」も切ないけど良かった。今から次の旅がとても楽しみ♡

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    理屈では説明のつかない迷い癖がありながらも、深刻さとは程遠い旅本作家の蝋庵、道中の財布を握る現実主義でしっかり者の輪、そして身から出た錆を地で行く、究極の怪異巻き込まれ型の耳彦。三者三様にいい味を出しながら、今日もまた旅先でとんでもない怪現象に遭遇する。今回は特に耳彦主体の超絶恐怖体験が多く、惨いと思いながらもその局面をどう乗り切れるのか、読んでいて楽しくて仕方なかった。まさに「耳彦さんの不幸は楽しいものですからね」である(笑)残酷な大人の童話テイストを醸しながらも、含蓄のある物語は流石の面白さだった。

  • モルク さん

    旅本を書くため各地をまわる方向音痴の蝋庵と付き人耳彦が遭遇するホラー第2弾。今回は版元のお付きとして輪も同行する。3人の珍道中だが、前作同様奇々怪々な世界に入り込み、危機一髪が繰り広げられる。耳彦の相変わらずのダメぶりが、むしろご愛嬌かな。第1話目の表題作が、なんとも言えずもの悲しい。最終話では蝋庵の生い立ちが少し垣間見え、父親の手がかりが…ということは、次作も楽しみだわ!

  • nobby さん

    これまた至極絶品の続編!相変わらず迷い癖な蠟庵先生と自ら怠惰なら誰にも負けぬと宣う耳彦の二人に、しっかり者才女 輪が加わった旅道中のバランスは絶妙♪少女に馬鹿にされ識者をも絶句させる男の安易な言動ゆえに分かりやすく降りかかる災厄や怪異を、不死身な滑稽さで切り抜ける様が面白い。個人的には「河童の里」「水汲み木箱の行方」の様な想像しやすい上にせつなさ重なる展開がたまらない。表題作「私のサイクロプス」は人間の身勝手さに少女の悔いが重なり身に染みる…間違っても旅籠の押し入れで見つけた白肉の塩漬けは口にしないでね!

  • 優希 さん

    面白かったです。和の雰囲気に山に潜む物の怪。死や人ならずものが日常と隣合い絡み合う雰囲気が地獄とも天国とも言えるような異界の空気を漂わせていました。哀しくもグロテスクな世界や死者の思い、生きる者の強かさが全て近すぎるのが美しい。この美しさが著者がこの作品で一番盛込みたかった要素なのかなと思いました。何処となく感じる切なさも不思議な世界を彩っているようです。彼岸と此岸、遭遇する怪異。夢と現の狭間にいるような幻想の世界に酔い仕入れました。髪の毛が絡むようなスピンに驚かされます。

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