基本情報
内容詳細
戦前の大阪・船場に生まれ、幼い頃から芝居通い。舞台の世界にどっぷり浸かって見て聞いて、戦後の上方芸能の危機にはジャンルを超えて多くの演者を結束し立ち向かい、後には国立劇場理事・演出家として、自ら舞台を創る立場となった著者。歌舞伎・文楽をはじめ上方芸能の生き字引である著者が、来し方八十年超の波瀾万丈の道のりと戦前から現代までの芸能の変遷を、名舞台の思い出や、名立たる豪華な顔ぶれとの楽しく親しい交遊のエピソードを織り交ぜて語り尽くす。
目次 : 第1章 道頓堀と芝居小屋―戦前、古き良き時代の情緒(安土町の水落家/ 成駒屋贔屓 ほか)/ 第2章 決戦下の顔見世―戦中の上方歌舞伎の盛衰(「芝居の子」/ 悪化する戦況 ほか)/ 第3章 型破りの挑戦『上方風流』―戦後の芸能、起死回生の試み(終戦直後の興行/ 盟友、千之丞との出会い ほか)/ 第4章 伝統芸能の現場から―危機を乗り越えて(国立劇場開場へ/ ガラ空きの文楽 ほか)/ 第5章 文化は夜に作られる―去りし昭和、上方芸能への想い(フリーになって/ 『天変斯止嵐后晴』 ほか)
【著者紹介】
山田庄一 : 1925年大阪生まれ。演出家(歌舞伎・文楽)、評論家。1947年京都帝国大学医学部薬学科卒。岐阜薬科大学助教授、毎日新聞記者を経て、1966年国立劇場の開場にあたり創立メンバーとなり、主として文楽公演の制作を担当する。劇場芸能部演出室長、芸能部副部長、調査養成部部長を歴任し、1982年より国立劇場理事(国立文楽劇場担当)。任期満了後、国立能楽堂主幹を務め、1991年に定年退職。以後も、歌舞伎・文楽の演出を多数手掛け、古典の復活上演や新作の台本制作にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
山田庄一
古典芸能(歌舞伎・文楽)演出家・評論家。1925年大阪船場の旧家・水落家に生まれ、幼いころから歌舞伎・文楽など古典芸能に親しむ。1947年京都帝国大学医学部薬学科卒。岐阜薬科大学助教授、毎日新聞記者を経て、1966年より国立劇場勤務。開場にあたり創立メンバーとなり、開場後は主に文楽公演の制作を担当す
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