天使の代理人 上 幻冬舎文庫

山田宗樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344407794
ISBN 10 : 4344407792
フォーマット
出版社
発行年月
2006年04月
日本
追加情報
:
16cm,333p

内容詳細

生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。過去、数百にのぼる胎児の命を奪ってきた助産婦・桐山冬子はある日、無造作に放置された赤ん坊の目に映る醜い己の顔を見た。その時から罪の償いのために半生を捧げる決意をした彼女は、声高に語られることのない“生”を守る挑戦を始める―。胎児の命、そして中絶の意味を問う衝撃作。

【著者紹介】
山田宗樹 : 1965年愛知県生まれ。98年「直線の死角」で第一八回横溝正史賞を受賞。2003年に発表した『嫌われ松子の一生』が大ベストセラーとなり映画化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とん大西 さん

    …レビューの難しい作品です。『生きるために命を授かった赤ん坊の命の重さを考えて』−ベテラン助産婦・冬子の一途な思い。妊娠を望む人、産みたかった人、中絶を選んだ人…。「天使の代理人」冬子たちの命を紡ぐ静かな説得が十人十色の人生模様にとけこんでいく。軽い言葉では語れない。自らの倫理観、人生観を問わずにはいられない。やはりコメント、躊躇ってしまいます…。(で、下巻にまいります)

  • アッシュ姉 さん

    命の尊さ、中絶について考えさせられる内容。背景も時代も異なる登場人物たちがどう繋がっていくのか気になる上巻だった。数百にのぼる中絶手術に携わった償いをしようと決意する助産婦。妊娠の喜びもつかの間、病院側のミスで中絶させられてしまった主婦。中絶を選んだ未成年、思いとどまった女性、賛成反対は別にしてどちらの選択も分かるが、突然子供が欲しくなり精子バンクを利用した未婚のキャリアウーマンだけは理解できなかった。私の認識不足もあるが、抵抗があるし何より怖い。彼女の行く末にも注目して下巻へ。(入手次第)

  • Rin さん

    中絶はとっても難しいテーマ。それぞれの考え方だけではなくて、日本の法律についても考えさせられる。お腹に宿る新しい生命。出産するまで一つの命として認められないのか?中絶は殺人?悩んで苦しんで、考えて考えて、本当に中絶するしかない人もいるだろう。色んな立場や意見がある。でも妊娠後期の中絶は反対です。あの描写は辛すぎる。天使の代理人。その活動について、安易に中絶する人に出産を決意する人。他にも様々な立場の人たちが登場している。彼ら、彼女らの選んだ路とこれからが気になりつつ下巻に進みたいと思います。

  • TAKA さん

    中絶の意味とは。同姓同名で中絶させられてしまった女性。そんなことが現実にあるんですね。堕す都合に理屈にあっている部分と命を奪ってしまうのは罪だと主張する立場とどう向き合うのかとか、結局は命の尊さなんだろうけど。男からしてみても結構な問題であって興味深いです。下巻へ

  • みも さん

    女性らしくない硬質な文体。男性らしくない繊細な心象風景。これらはみんな、僕自身の昏迷な固定観念に依拠する身勝手な偏見だが、才能ある作家の筆致に於いては、性別が障壁となり書けない作品があると断じるのは読者の傲慢だろう。但し、男性には本質を理解し難い事象が唯一存在する。それが妊娠・出産である。女性は本能で理解し得るが、男は屁理屈を捏ね回す事しか出来ない。この女性にしか体験し得ない生命の神秘に、男性作家である著者が果敢に挑み、尚且つ中絶というデリケートな命題にまで踏み込み、人としての倫理を炙り出し問うている。

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山田宗樹

1965年、愛知県生まれ。98年、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。2003年に発表した『嫌われ松子の一生』が大ベストセラーになった。13年、『百年法』で第66回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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