ゴリラからの警告 「人間社会、ここがおかしい」

山極寿一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784620325187
ISBN 10 : 462032518X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
206p;19

内容詳細

進化の果てで、テクノロジーに疲れ、戦争に倦む。私たちが幸福を掴むためには、あと何が必要なのか。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。

目次 : 第1章 なぜ人は満たされないのか(ぼっち飯と建売住宅が人をサルにする/ 家族と共同体の危機について/ 人を人たらしめるものとは ほか)/ 第2章 しなやかな人間を創る教育とは(サル真似で野生の心を育てるべし/ 解のないジャングルで学ぶということ/ 未来を生みだすアートなサイエンス ほか)/ 第3章 人類が見落としている平和への近道(サルの心が支配する現代日本/ 争いは人類の本性なのか/ 心地よい地方のつくり方 ほか)

【著者紹介】
山極寿一 : 1952年、東京都生まれ。霊長類学・人類学者。京都大学総長。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ゴリラを主たる研究対象にして人類の起源をさぐる。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京大霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月から京大総長。2017年6月から国立大学協会会長、2017年10月から日本学術会議会長を兼任し、日本の学術界を牽引する存在となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • future4227 さん

    今年、桜蔭中、香蘭女学院中、淑徳与野中で出題された本。著者は京都大学の総長を務める前、ゴリラの群れの中に入り、ゴリラと寝食を共にしていたというから驚きだ。しかもゴリラ語喋れるってすごっ!そんな著者が、ゴリラは争いをしない実に平和的な動物だと説く。サル化した人間社会はもっとゴリラ的な生活を学ばなければいけないってことね。ただ、せっかく希少な体験をしているのだから、ゴリラとのふれあいや苦労話などをもっと盛り込んでもらえると良かった。また、大学のあり方や京都大学の活動など多少話題がそれているかな。

  • けんとまん1007 さん

    山極先生ならでは視点。面白い。実際、今のヒトについて感じていることは、同感であることが多い。自分自身、大切にしているのは、実体験、自分で感じ考えること。その延長線上にあるものは、自ずと違ってくる。一人が、実際に関われる人数に限度と集団の大きさというのは、なるほどと思う。それを超えた時、・・・バーチャルに頼る怖さがある。改めて五感の大事さを考えた。

  • ばんだねいっぺい さん

     「サル真似」って、バカにした言い方になるけど、「相手に同化して行動する」って強い動機も必要だし、高度な能力なんだなぁ。サラメシを見てると、「給食」と称して社員でご飯を食べる企業があるけど、上下関係になりやすい環境での「共食」は、関係をフラットにする意味あることだったんだな。

  • ロマンチッカーnao さん

    ゴリラと共に過ごした経験を持つ、山極さん。その山極さんから見た、人間社会と人間。人間は、人間らしさを失い、サルに近づいているのではないか。今の文明い警鐘を鳴らす一冊だと思います。確かに人間は、いつも目はキョロキョロして、落ち着きがない。つまらない生き物ですね。人間は。そんな人間はこれからどうしたらいいのか。非常に考えさせられる一冊でした。

  • Riopapa さん

    このような先生が総長になるのだから,京大はなかなかすごい。この文章には表れてこないような政治力がある人なのだろうか。同じ霊長類でもゴリラとチンパンジーとニホンザルではずいぶん違うものだと驚いた。

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人物・団体紹介

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山極寿一

1952年東京都生まれ。総合地球環境学研究所所長。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。専攻は人類学、霊長類学。(財)日本モンキーセンターを経て京都大学霊長類研究所助手、同大学院理学研究科助教授、教授を務め、第26代京都大学総長に就任。2021年より現職。屋久島でヤ

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