コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史 角川選書

山本紀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784047035928
ISBN 10 : 4047035920
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
246p;19

内容詳細

15世紀末にコロンブスが大西洋を横断して以来、ヨーロッパからはサトウキビや小麦・牛・馬などがアメリカ大陸に持ち込まれ、アメリカ大陸からはトウモロコシ・ジャガイモ・トウガラシなどがヨーロッパに運び込まれた。世界のグローバル化が始まり、食文化にも多大なる影響を与えた。新旧両大陸による交流は「コロンブスの交換」と呼ばれるが、はたして正しい名称なのだろうか。コロンブスの功罪を作物・家畜・疫病の観点から掘り下げる。

目次 : 序章 黄金より役立つもの/ 第1章 コロンブスが持ち帰った穀類―トウモロコシ/ 第2章 アンデスからヨーロッパへ―ジャガイモ/ 第3章 サトウキビと奴隷制/ 第4章 ヨーロッパ由来の家畜の影響―馬と牛/ 第5章 先住民の悲劇―疫病/ 終章 コロンブスの功罪

【著者紹介】
山本紀夫 : 1943年、大阪府生まれ。京都大学農学部農林生物学科卒業、京都大学大学院博士課程単位取得退学。農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。国立民族学博物館名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まりお さん

    コロンブスが旧大陸にもたらした恩恵と共に、新大陸に与えた打撃を紹介。新大陸の先住民がジャガイモの毒抜きを行う話、これがとても興味深い。ジャガイモの水分を飛ばせば毒が抜け、より長く貯蔵できる。先人達の知恵である。

  • yyrn さん

    「コロンブスの交換」という発想自体が西欧人のおごりであり、それを交換というならば不平等極まりないと作者は断じ、その理不尽な歴史を平易に論じている本。▼植物学者(稲垣栄洋)が書いた『世界史を大きく動かした植物』(18)を前に読んでいたので、植物に関する初見の驚きは少なかったが、農業研究で南米に通ったことでアンデス文明に魅せられ、のちに民俗学に転向した作者の見立ては、より人類の歴史にも踏み込んだもので(確かに人が関与しなければここまで農作物は進化・発展しなかった訳で)さらに理解は深まったように思うが、しかし⇒

  • 黒猫 さん

    面白かった。西欧の言ういわゆる「コロンブスの交換」が、全く先住民のことを考えないで言われていることを説いている。ジャガイモやトウモロコシもスペイン人からしたら「発見」。しかし先住民からしたら、昔から作ってます。という話。先住民が作ってきたジャガイモやトウモロコシが逆にヨーロッパまでいって今や食卓に欠かせないものとなっていることが大事なことと説く。ジャガイモは見た目から最初、ヨーロッパの人には嫌われたらしいが幾度も飢饉を救ったのはジャガイモ。ジャガイモに敬意を持ってしまった。ありがとう。先住民の方々。

  • futabakouji2 さん

    コロンブスの交換という言葉はおかしいと筆者の主張。私も同感でヨーロッパ側があまりにも得をしすぎ。感染症で新大陸側は人口の半分以上が犠牲になる。おまけに長い時間(5000年以上)をかけて栽培化したトマト、ジャガイモ、カカオ、トウガラシは勝手に持っていかれる。ヨーロッパのジャガイモ導入にいたってはコロンブスはなにも貢献していない。これで砂白人の糖栽培や放牧地のために、土地を追い出されるのだから、本当に不幸。

  • クサバナリスト さん

    学校の授業では語られることがない、新大陸発見後のトウモロコシ、ジャガイモ等の広がりに関する箇所は、とても興味深く読むことが出来た。

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人物・団体紹介

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山本紀夫

1943年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。国立民族学博物館名誉教授。農学のちに人類学を専攻し、農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。1968年の学生時代からアンデスを中心に、ヒマラヤ、チベット、エチオピアなどの高地で50年あまりにわたって、環境と人間の関係の人類学的調査・

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