13歳、「私」をなくした私 性暴力と生きることのリアル

山本潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022514530
ISBN 10 : 4022514531
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
山本潤 ,  
追加情報
:
224p;19

内容詳細

私がなくしてしまったのは、自分自身だった。空が美しいと思えたり、季節の移り変わりを感じたり、好きな人に胸をときめかせる時間の代わりに私が得たのは、何を見ても無感覚で空っぽな感情、男性というだけで恐怖心がわき上がってくる心、自分が生きているかも死んでいるのかもわからない凍りついた感覚だった。アルコール依存、強迫症状、制御できない性行動…“あの日”から今日まで、私に起きたことのすべて。

目次 : 第1章 性暴力、が始まった/ 第2章 刻印/ 第3章 アルコールに溺れる/ 第4章 セックスが怖い、けど止められない/ 第5章 母と私の葛藤/ 第6章 加害者の心/ 第7章 「私」を取り戻す/ エピローグ あなたがやらない限り

【著者紹介】
山本潤 : 1974年生まれ、看護師・保健師。13歳から20歳の7年間、父親から性暴力を受けたサバイバー。性暴力被害者支援看護師(SANE)として、その養成にも携わる。性暴力被害者の支援者に向けた研修や、一般市民を対象とした講演活動も多数行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しいたけ さん

    父親からの性被害と書けば、私がどれだけの怒りを持って本を読んだか想像がつくはず。想像の2割り増しと承知おき願う。それとは違うところで3点書きたい。⑴母親がまっとうだったこと。だからこそ深刻な傷を、お母さんも負うことになるのだが。性暴力は母であり妻でもある彼女の心も殺したのだ。⑵裁判に押しかける性犯罪傍聴マニアの存在。人の趣味や楽しみにケチをつけるのは無粋と思っていた私は、もういない。⑶結婚したものの夫に父を投影し荒れ狂う著者に追い出される夫。赤いバラの花束とクロワッサンを持って帰ってくる。あなたは天使か。

  • nana さん

    学校で性教育の学習はあっても性暴力についてはない。あってもいんじゃないかと思える。本書は著者の体験を通して、どう向き合っていくか、どう対処するか、など専門的な視点から書かれている。たくさんの人に読んでほしいと思った。

  • じょんじょん さん

    ものすごい本でした。簡単に感想を述べられないというレビュアーがいらっしゃいましたが、まさに同感です。13歳から実父の性暴力を受け、そこからサバイバーとして立ち上がる壮絶な人生に言葉を失います。性暴力被害者が抱える苦しみは、私達が思うよりも激しい。そのダメージ、苦しみはこんなにも深く暗いものなのですね。トラウマに苦しむ心が破滅的な衝動に走らせたり、自分に寄り添ってくれる人を傷つけたりする。すざましいです。看護師をめざし、その先に性暴力に対する活動につなげていく、その精神力に感銘しました。心の叫び聞こえます

  • mio217 さん

    13歳からの7年間もの間、実の父親から性暴力を受け続けた著者。サバイバーである彼女の言葉で綴られたこの本は、どんな専門書よりも優れている。性暴力被害者や、DV被害者が抱える苦しみは、私達が思うよりも深く根深い。被害者がどの様なトラウマを抱えているか計り知れなく、その傷と向き合い克服する事が如何に困難か。感想を綴りにくい。そして、真実を知ったお母さんとの関係が綴られているのは、著者ならではの貴重な告白でもある。性暴力を受けた女性への対策が日本は遅れている上、考え方も古い。早く環境が整いますように。

  • 鈴 さん

    読友さんご紹介本。知り合いに性暴力にあった女性がいたが、私は半分も理解できていなかったんだなぁと痛感。潤さんは気持ちを文章にできるくらいに立ち直り、ご主人と幸せになることができた。この本にはその道標が記されている。これを読んだら被害にあった方は励みになるのではないだろうか。性暴力というと、いきなり知らない人から襲われて…とイメージしてしまうが、夫婦間、恋人間でも無理強いすることは暴力につながる。そのことは知っておくべき。

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