クラシックヒストリカル108

山崎 浩太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784871985468
ISBN 10 : 4871985466
フォーマット
出版社
発行年月
2007年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
300p B6

商品説明

クラシック・ヒストリカル108
山崎浩太郎 著



「クラシックジャーナル」「レコード芸術」ほか、当サイトでも人気の山崎浩太郎が、愉しく語る歴史的名盤デイスク案内。「名指揮者列伝」の著者、待望の新刊です。
 25年ほど前から、著者がクラシック音楽のレコードを聴きまくる中で、「コレゾ!」と深みにはまっていったのは、歴史的録音といわれる名盤でした。そして今日、それら歴史的録音は「ヒストリカル」というクラシックCDの一ジャンルとして確立した感があります。
 トスカニーニや、ブルーノ・ワルターなど20世紀前半の演奏家の、ヒストリカル=歴史的録音の名盤CD&DVD108タイトルを紹介。四半世紀に及ぶ「ヒストリカル」の歴史譚としても面白い力作です。 B6判・256頁



【はじめに】
 本書は、一九九一年から二〇〇五年までにわたしが書いた百八本のCD(とDVD)紹介文を主体に、「ヒストリカル私記」を書き下ろしで加えたものです。
 三部からなる紹介文は、第一部が『クラシックジャーナル』(アルファベータ発行)の「クラシックディスク新譜徹底批評」のために書いた四十二本、第二部と第三部は音楽・映像ソフト販売店HMVジャパンが月刊誌『レコード芸術』(音楽之友社発行)に掲載した広告内の小文六十六本で構成されています。
 時系列的には第二部がもっとも古く、次に第三部、そして第一部となります。第二部と第三部は執筆順(すなわち掲載順)に並んでいますが、第一部は演奏内容の収録年順となっています。また第二部は十年以上前の文章なので、現時点からの補足説明やデータの更新を加筆しています。
 取り上げているソフトは、レコード店の分類でいうところのヒストリカル――すべてのモノーラル録音と、放送録音など非商業録音を音源とするステレオ録音――の分野を中心に、ごくわずかに現代の商業録音を加えています。
 いわゆる名曲名盤選ではありませんし、売れ線のフルトヴェングラーやノスタルジカルにほとんど触れていないという点では、ヒストリカルの人気盤を選んだものでさえありません。ただ、跳ねるようなリズム感と豊かな呼吸感によって、あふれるような活力をもった演奏であること、それを主な基準にして選んだものです。



【あとがきより】
 ――恥ずかしい。
 本書の第二部に収めた一九九〇年代前半の拙文を準備のために読み返していて、思ったことはとにかくそれである。
 特に初期の「です・ます」調のところが恥ずかしい。以後の「である」調の拙文よりもはるかに挑発的で皮肉っぽく、厭味だ。この頃のものは、周囲の友人知人から受けが悪かったというだけでなく...



 山崎浩太郎



⇒著者ウェブサイト:山崎浩太郎のはんぶるオンライン

内容詳細

目次 : ◆ヒストリカル私記〜東京レコード店めぐり / 1.ヒストリカルとの遭遇〜タワーレコードの「ジークフリート」 / 2.LPの末期〜「ジュピター」と六本木のWAVE / 3.CDの登場〜渋谷ロフトとHMV / 4.著作隣接権の延長〜タワーレコードとインターネット / ◆第1部 「新譜徹底批評」より / ◆第2部 「はんぶる・あうふたくと」より / ◆第3部 「はんぶる・ドット・こらむ」より

【著者紹介】
山崎浩太郎 : 1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。雑誌と新聞への寄稿の他、ラジオ番組のパーソナリティも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本におけるクラシック音楽の普及は、やっ...

投稿日:2012/03/11 (日)

日本におけるクラシック音楽の普及は、やっぱり戦後におけるレコード(それもステレオ以降のLP)によって曲や演奏者に親しむというパターンが中心であったように思います。ホールなどの関係上、どれほど流行していた時期であっても(今も)、マーラーやブルックナーの実演が聴かれることのない地方都市はいくらでもあります。私自身、メディアによく出た音楽家の名前は知っていますが、本当にその人たちが実力者なのかは検証しえず、メジャーな名前にとらわれていただけではないかと今も思います。山崎氏が取り上げるヒストリカルのディスクは、欧米における劇場の実演の状況が反映されたものが多く、メトのライヴはその典型です。歌手も指揮者も未知の人が多いですが、それらについて多くの情報をもたらしてくれる山崎氏のお仕事は大変に意義深く、貴重であると思います。こうした仕事によって、メジャーレーベルが提供したディスクにとらわれない、本当の意味での音楽界のありようを踏まえた(聴衆側の受容も含め)音楽史はもとより、私たちの音楽観もディスクのチョイスも広くなるのではないでしょうか。私もかつて『レコード芸術』誌を愛読したものですが、村田武雄氏や大木正興氏らの、喜びとしての音楽であるよりかは、芸術至上主義・美学的な音楽への態度はいかにも堅苦しく、権威主義的でもありましたね(難しい語彙が多くて、勉強にはなりましたけど)。新旧は価値ではなく方向性やあり方の違いであると思えば、山崎氏が教えてくれるヒストリカル情報は大変に有益です。ヒストリカルは録音面でハンディがあるのは自明だし、大枚の金をはたいて失敗するだけの余裕がない者としては、大いに参考となるからです。こういうお仕事を今後も続けていただきたく、私は強く希望して(期待して)おります。なお、不満を申すならば、注の形でよかったので、情報をどんどん増補してほしかったなあ。あと、ヒストリカルについて何らかの音質評価基準を設けてほしいですね。たとえば、もっとも普及していそうなフルトヴェングラー&バイロイトの第9(EМI)を70点、とかね。ぜひご検討を。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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批評側の人間に自分の好みがあるのは当然。...

投稿日:2007/08/18 (土)

批評側の人間に自分の好みがあるのは当然。自分が共感を持てず、好きでもない物をコマーシャリズムゆえに絶賛したり、名盤選のランキングが気になって仕方がない人種からみれば俊敏スタイルを素直に推奨しているこの著者の見識は立派なもの。これまで目も当てられていなかったジャンルを掘り起こし、新しい(しかし過去には人々はこのような様式を愛好していた)音楽の捉え方を紹介した功績は、演奏を生業とするプロの演奏家にとってこそ開眼の示唆に富んだものと言える。毛嫌いで無視するにはあまりにもったいない主張に溢れた一冊である。

Pianist さん | Tokyo | 不明

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 この男は戦前のメトが好きで、自分の好み...

投稿日:2007/07/14 (土)

 この男は戦前のメトが好きで、自分の好みだけを人に押し付けている。読んでいくうちに不愉快になる。文章がヘタすぎる。初期が「です」「ます」で自ら「恥ずかしい」とか言うなら書き直せ!評論家の資格なし。著作権切れの板起しCDが大量に出回るようになって、この男の出番があるだけ。音楽の知識は0のくせに「バーンスタインはリズム感が無い」等と書くのは、おこがましいを通り越して、厚顔無恥ぶりに感動した。

愛撫 先 さん | 故郷は地球 | 不明

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