なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? これからを幸せに生き抜くための新・資本論

山口揚平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478017593
ISBN 10 : 447801759X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
214p;19

内容詳細

お金とは何か?権力? 資本主義の偏差値? 社会の議決権? 怠惰の原因であり、搾取の結果? 可能性の原因であり、貢献の結果? いずれにしろ、お金は笑顔や感謝の言葉と同じ、コミュニケーションツールのひとつでしかない。今後、僕たちは得するポジションを見つけるより、価値を創造することに注力すべきだ。


「はじめに」より
ふたりの天才画家、ゴッホとピカソの偉大な名声なら、誰もが知っているだろう。だが、ふたりの生前の境遇には、天と地ほどの差があった。両者の命運を分けたのは、なんだったのか?


それは、ピカソのほうが、「お金とは何か?」に興味を持ち、深く理解していた、という点ではなかったか。というのも、ピカソがお金の本質を見抜く類まれなセンスを持っていたことがうかがえる逸話が、数多く残されているのである。


・ピカソの絵はなぜ高いのか?
・なぜピカソは小切手を使ったのか?
・ピカソはなぜ、ワインのラベルをタダで描いたのか?
・ピカソの名前はなぜ長いのか?


生前、ピカソは言ったそうだ。 「私は、対象を見えるようにではなく、私が見たままに描くのだ」
僕たちも、お金の正体を知らなければならない。そうでなければ、僕たちは自分の人生を自由に創造し、幸せに暮らすことがますます難しくなるだろう。


本書紹介
将来の“正解”が見通せない今、誰しもが、ぼんやりとした不安を抱えて生きているのではないでしょうか。その大きな原因は「変化が重なり、先がよめないこと」。近年、グローバル化やIT化によって最も大きく変化したもののひとつが、金融、「お金」のあり方でしょう。


「お金」の変化に伴って、私たちは、食い扶持の稼ぎ方や、人との付き合い方など、生き方を大きく見直すべき岐路に立たされています。


著者が、M&Aコンサルタントとして見聞きしたガイシ大資本の論理や、独立・起業で痛感した価値と価格の差を生む信用の大切さなど、独自の経験というフィルターを通して見た「お金」の変化を整理し、どうすれば幸せをつかめるのか、経済的に生き抜いていけるのか、これからの世の中にフィットする考え方や行動様式のあり方について、淡々と軽妙なエッセイ風につづられています。


お金は「笑顔や感謝の言葉などコミュニケーションツールのひとつ」であり、「目的でなく、アイデアを具現化する構成要素」に過ぎない、という結論にたどり着いたとき、あなたの生き方はひょっとすると変わるかも?しれません。


高校・大学生や、社会人中堅クラスの方がモヤモヤと感じている世の中の変化をスッキリ描き出し、自分の未来を考える上で土台を固めてくれる新「資本論」です。


目次
はじめに 序章 お金とは何か?


1. ハゲタカが跋扈し、お金でお金が殖えた時代
資本主義の最前線で起こっていたこと
人びとの不安と欲望でお金は育つ
本章のまとめ……お金から始まれば、お金に終わらざるを得ない
後日談 僕がガイシから学んだ2つのこと


2. 自分の価値をお金に換える覚悟と難しさ(バリューtoマネー)
個人投資家のゴールドラッシュ
使命を生きる
価値と価格はなぜ一致しないのか
本章のまとめ……お金とは信用のことである
後日談 事業売却、挫折、引きこもり


3. 企業や個人が国家に代わってお金をつくる世界へ(クレジットtoマネー)
お金は誰が支えているのか
世界は3つの層でできている
僕たちの生き方はどう変わるのか?
信用を高める効率的な方法
本章のまとめ……信用をつくるには、欲を減じよ


4. お金を媒介とせず、モノや価値を直接交換できる環境の広がり(バリューtoバリュー)
それでも僕たちはつながり続ける
心地よい経済のススメ
お金によって下がる倫理
本章のまとめ……身近に有機経済をつくろう


5. 信用でつながる新たなコミュニティづくり:資本より信用を貯めよう(クレジット・ライン)
新しい時代に向けた準備を全速力で始める
働きながらでも新しい生き方を始められる!
僕のビジョン、その先にあるもの
付録 お金について身につけたい3つの習慣
おわりに
参考図書


山口揚平(やまぐち・ようへい)
早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を経営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。
主な著書に『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社、2005年)、『企業分析力養成講座』(日本実業出版社、08年)、『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス、13年)。




【著者紹介】
山口揚平 : 早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を経営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • R さん

    タイトルの答えにも触れるのだけども、価値、信用、お金とは何かについて解説した本でした。お金はコミュニケーション手段のひとつであると喝破しているところも面白くて、お金そのものではなく、それを介在にしている信用や価値といったものをどう考えるか、それをコントロールすることが大切だという、世の中の本質を説明しています。その通りだが、それが難しいよなと思うのだけども、お金それに縛られるのではなく、眼に見えないといわれるものの大切さ、価値と信用を創造することについて思いを至らせる一冊でした。

  • 1.3manen さん

    各章にまとめがあるため、そこから読んで、面白いと思ったらその章を読むという方法でもよい。CSRについて、社会的信用とは切っても切り離せない。評価は株価に影響する。市場原理といえども、こうなのだ。だから、目に見えない文化資本が無視できないとおもわれる。信用(クレジット)においてもっとも重要な考え方は、「欲の規制」(138-9頁)。優秀さ=能力×謙虚さ(140頁)。実るほど頭が下がる稲穂かな。価値が巡る、という発想は重要に思える。give & givenということらしい(166頁〜)。

  • デビっちん さん

    おカネ持ちを目指すための本ではなく、人間としての生き方が変わる本だと感じました。おカネの本質や信用貯金の話は別の本や媒体で知っていましたが、それを活用した体験が世界を創造することに繫がったのが大きな収穫です。個別の内容では、おカネを流すときに○○を乗せてみる、というのは怪しい系でキレ味抜群の技な気がします。その方向で考えを巡らすと、金運って実は○○そのものなのでは?とムフフな時間となりました。

  • 山口揚平 さん

    著者です。 どうぞ自由に忌憚ないご意見・ご感想くださいませ。

  • りー さん

    ゴッホとピカソには全然触れていないので期待はずれの一言。内容自体も説明が冗長なので、このキャッチーさに騙されて買うと後悔することになる。

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