「正しい戦争」という思想

山内進(法学)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326450787
ISBN 10 : 4326450789
フォーマット
出版社
発行年月
2006年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
山内進 ,  
追加情報
:
20cm,269,32p

内容詳細

「戦争はすべて悪い」という論理は明快でわかりやすいが、戦争の良し悪しをどうやって決めるのか。古代ローマからイラク戦争まで、キケローからハーバーマスまで、「正しい戦争」という思想を考える。

【著者紹介】
山内進 : 1949年生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程中途退学。一橋大学法学博士。成城大学教授などを経て、一橋大学大学院法学研究科教授(西洋法制史、比較法制史)。主著に『北の十字軍』(講談社、1997年、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちぃ さん

    「正しい戦争」というのは正義の概念とは相いれず、合法か非合法かのみが存在する。合法的な戦争というのも、ヨーロッパ的な考え方に依拠しており、それが今日に至る世界の歪みを生み出したともいえる。でも、【戦争】においてある程度のルールを設けることは、戦争法、国際法が生まれた17世紀ごろは必須だったのだろう。それを、また異教徒のところに持ち込んだりしてるから今こうなのかな。随所で引用されているシュミットの本を読もうと思いました。

  • Haruka Fukuhara さん

    思ったよりずっと充実した内容だった。正戦と正しい戦争を区別しつつヨーロッパに固有の概念として長い歴史を持つ正戦を丁寧に論じていたのが印象的だった。キリスト教的世界観、文明と野蛮と未開といったものに非西洋が翻弄された歴史を浮き彫りにしていて興味深い。キリスト教の異端というと単なる教義上の内輪もめという印象だったが、外部の世界との交わり方など様々な問題への向き合い方についての争いだと知ると随分と印象が変わってくる。

  • Ecriture さん

    図書館で借りて読んだけど、あまりに良い本なので自分で買います。

  • ウラー さん

    正しい戦争の話題では『そもそも戦争はしてはいけないのだから、正しい戦争が何かを考えるのは間違っている』という議論になりがちだが、本書は最初に西洋に伝統的に正戦論が存在する事実を理由に「正しい戦争」という思想が存在してきた(現在も存在している)ことを断った上で議論をはじめている。そして古代から現代までの議論を検討し、正戦論が戦争を抑制するための思想であること、近代主権国家体制では正戦論より戦時国際法の遵守が重要視されたこと、二度の大戦の惨禍により正戦論が復活し集団安全保障の基礎となったことなどを確認する。

  • kuribosu さん

    正しい戦争というのは後付けの理由でしかない。合法的な戦争はあっても、その判断を事前に誰がするのか、違法なら止められるのか。格差やテロとかで、きな臭くなってきてるので、本書の内容をもっと議論すべきと思った。

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