光る風 1970

山上たつひこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784939138768
ISBN 10 : 4939138763
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
613p;19

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『がきデカ』などで知られる著者の、初期の...

投稿日:2019/01/08 (火)

『がきデカ』などで知られる著者の、初期の代表作。1970年に発表された作品で、学園紛争の名残りが漂う当時の世相を背景に、日本で軍国主義が再興した場合の恐怖を巧みに描いている。絵柄などは、後年の『がきデカ』を想起させるが、内容は極めてシリアスであると同時に、迫力がある。 今になってみると、少年誌にこういった作品が連載されたことは、1970年という時代が、どのような時代であったのか、如実に示している。 今こそ読まれるべき作品なのかもしれない。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら さん

    先日この漫画の一編を読む機会がありました。内容に大変驚き、全編を読みたいな…と思っていたら東大島図書館にて遭遇。夢中で読みました。1970年に少年マガジンで連載されていたパラレルワールド感のあるこのSFは、強烈な全体主義への嫌悪に彩られています。戦争が庶民を幸せにすることはない。盲信は身を亡ぼす。誰も幸せになれない辛い話ですが、いまこの漫画を再版した編集者たちを支持します。

  • kenitirokikuti さん

    電子版にて読む。過去にちくま文庫版(1997)で読んだのは覚えている。20年前か…。連合赤軍事件の前に描かれたものなので、似てるけど違う感がおもしろい/大規模な破壊のイメージが核の冬(『北斗の拳』)ではなく、関東大震災(本作や『バイオレンスジャック』)。また熱核兵器よりも生物化学兵器に恐怖点が与えられている。コンピュータが装置でなく施設であった頃(『バビル二世』のバベルの塔など)/本書から10年後にはライトHマンガのエスカレーションが始まるのだから、流行の移り変わりは早いなぁ。

  • k.kishida さん

    読んだ本に漫画を載せることはないというか、漫画はもう全く読まなくなっているのだがこの作品は別格。軍国主義、全体主義がはびこる近未来の物語である。この作品が発表された1970年より現在の方がはるかにリアリティがある、お上が決めたことには逆らわないというのがこの国に住む大多数の人々のメンタリティなのだから。後はちょっとメディアによるプロパガンダがあれば完璧にやられる。巻末に付された内田樹氏の解説の一節を引用しておこう。「いずれ弾圧される側に自分はいるだろうと直感した人々が『光る風』を手に取ることになる。」

  • Natsuhiko Shimanouchi さん

    日本が再び全体主義、軍国主義の道を歩む近未来のディストピアを描いた力作。70年連載当時僕は9才、マガジンは読んでたはずだけど記憶にない。光る風を知ったのは76年中三のとき、当時毎週聞いていたラジオ番組のDJの激推しで出たばかりのソノラマ文庫版を買って読んだのが最初。それから僕の中では影響を受けた非常に重要な作品のひとつ。その光る風が今年、ページ抜け、セリフの改竄を正した完全版で出ることは意義多いと思う。ここに描かれた近未来ってすぐそこにある現代じゃん。久々に再会できて良かったよ。

  • 水面頼光 さん

    Kindle無料版にて。子供の頃に読んで話の内容は忘れたがとても怖かった記憶がある。こんなはなしだったんだ。

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人物・団体紹介

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山上たつひこ

1947年徳島県生まれ。大阪、光伸書房の編集者を経て漫画家に。70年『光る風』で注目され、72年『喜劇新思想大系』でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の『がきデカ』が社会的ブームとなる。88年から小説を書き始める。2014年、原作を担当した『羊の木』(いがらしみきお画)で、2014年文化庁メ

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