百人一首一夕話 上 岩波文庫

尾崎雅嘉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003023518
ISBN 10 : 400302351X
フォーマット
出版社
発行年月
1997年03月
日本
追加情報
:
427p;15

内容詳細

江戸時代後期の学者尾崎雅嘉(1755‐1827)があらわした異色の『百人一首』注釈書。一首ごとに行きとどいた評釈がほどこされているのは言うまでもないが、それだけではない。歌人一人一人にまつわる興味ぶかいエピソードがふんだんに添えられていて、雅趣あふれる読物となっている。放浪の画家大石真虎えがく百余の挿絵もまた楽しい。

目次 : 天智天皇―秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露に濡れつゝ/ 持統天皇―春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山/ 柿本人麿―あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む/ 山部赤人―田子の浦に打出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつゝ/ 猿丸大夫―奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき/ 中納言家持―鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける/ 安倍仲麿―天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも/ 喜撰法師―我が庵は都のたつみ鹿ぞ住む世をうぢ山と人はいふなり/ 小野小町―花の色はうつりにけりな徒らに我が身世にふるながめせし間に/ 蝉丸―これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しゅてふぁん さん

    江戸時代に書かれた百人一首の注釈書。歌人にまつわるエピソードがとても細かく書かれていて江戸時代における歌人伝だと思うととても興味深い、のだけれど、字が細かくて読み辛かった。ここまで歌人の来歴について詳しく書かれた注釈書は珍しいのではないかと思う。百人一首の訳を『歌の心は〜』で始まる文語体で読むのは新鮮だった。一番のツボは、エピソード内の会話(と思われる文章)が江戸の言葉で書かれていること。平安貴族の話なのに「そこ許」とか「候」とか!想像すると可笑しくて( *´艸`)

  • 双海(ふたみ) さん

    好きな歌のページだけ読みました。私の高校では百人一首を覚えさせられました。毎週テストがあったと思います。どこの高校もこんな感じなのかな?

  • Shosei さん

    天保年間出版の本ですが、この岩波文庫版は注釈も無い古文でした。現代語訳は出ていないのでしょうか。歌人の評伝や挿話を当時の古今の文献から集めて編纂しています。資料の多寡によるのでしょう、一ページで終わる歌人もいれば数十ページ費やされる人もいます。陽成院のところでは、藤原基経の画策で皇統の大転換が行われ、光孝天皇系に変わったことが書かれていて印象的でした。その光孝天皇の歌は陽成院の二つあとに置かれていて、光孝天皇の五つあとには陽成院の子の元良親王の歌が。歌だけ眺めていては決してわからぬ因果というのを学べます。

  • なんとかさん さん

    母方の実家にあった色褪せた本を気紛れに読みはじめて、古典がからっきしだったけれど意外に読めるという事で読み通してみた。面白い逸話も結構あって、下巻も探してみようかなと思っている。

  • moqueue さん

    いくつか「ん?」という解釈もある。また、自分の中の既存の解釈を揺るがした、覆したものもある。 逸話集は基本的に面白かったので、下巻にも期待。 古文の時間を思い出して、いとなつかし。

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